2014.04.02

冬の使者が旅立つ

春が来て桜の便りも南の方から聞こえ、すっかり春の日本列島。わが裏磐梯も雪が凄い勢いで溶け出しているとはいえ、一面、まだまだ銀世界。晴れる日が多くなってきたので、雪の反射がまぶしい今日この頃です。4月になって、とっても良い天気だったこの日、猪苗代湖を一周してきました。日本で3番目に大きな湖で、車でおそらく2時間ぐらいかかるでしょうか。東側から回っていくと、だんだんと磐梯山から離れていき、対岸に来ると、写真のように湖の向こうに雪を頂いた磐梯山がきれいに見えました。磐梯山の左側には、真っ白な飯豊連峰も眺めることができます。猪苗代湖は天を映す鏡、天鏡湖とも言われています。この日は風があったので波立っていましたが、色はエメラルドグリーンから深い蒼までのグラデーションで、とても美しく、湖越しの磐梯山の風景は絶景でした。
途中でランチをするお店だけ決めて、ぶらっと景色を見ながらのドライブ。車を止めて小さい砂浜に降りてみると、流れ着いた流木や石ころ、ビーチグラスなどがたくさん落ちています。今、自分たちでセルフリフォームしている、こびっとハウスに使えそうなものがたくさん! ここで予定外のビーチコーミング(?)をすることに。波が作り出した自然の造形。これを使っていろいろつくってみたい!という創作意欲を掻き立てる素材たちがたくさん転がっています。自然と自分のコラボレーション、何か実現できたらいいなという夢が膨らんで、思いがけない収穫がありました。それから猪苗代南岸の湖南町の田んぼの中の道を走らせると、ノスリが数羽優雅に飛んでいたり、北へ帰る前の白鳥たちが田んぼで落ちたお米を食べていました。
外から見ると猪苗代湖と磐梯山はセットのようなものですが、ここで暮らしていると、なかなか改めてゆったりと見て回ることがなく、初めて周囲を巡ってみて、豊かな自然や湖があることの恵みを感じることができた一日でした。午前中に出たのに、寄り道や発見がたくさんあったので、戻ったのは夕方。磐梯山もこの日は夕日に染まりピンク色。写真を撮ろうと窓を開けたら、ウグイスが発声練習をしはじめ、ツバメも裏磐梯にやってきたようだという話を聴きました。
開けて次の日もとても良い天気。この時期に渡る白鳥たちを見送るために少し早起きをしました。日の出から30分ほどたったころに、遠くから白鳥たちの鳴き声が聞こえたかと思ったら、空いっぱいにV字に列をなした白鳥の群れが上空を通過していきました。それから、いくつもの編隊が家の上空を通り、約2時間ほど、白鳥の渡りを見ることが出来ました。
桜の開花はまだまだの裏磐梯。春が来たことを実感させてくれるのは、鳥たちの動向と猫柳の花なのです。ここに住み始めて5年目、やっと裏磐梯の季節の変化を肌で感じられるようになってきました。

 

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