ニュース&トピックス

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2009年7月2日、「学校の木造設計等を考える研究会」の第1回会合が農林水産省で実施されました。これは地方公共団体や設計者等が、学校施設の木造化に取り組みやすくするための方策について検討を行うための研究会です。木材には、やわらかさ、あたたかさ、高い吸湿性といった特性があり、潤いのある学習、生活環境を実現するうえで大きな効果が期待できることから、本研究会は発足しました。

第1回会合では、「木材の利用の意義と効果について」「木造化に取り組みやすくするための方策について」などの議題について意見が交わされました。栃木県茂木町の茂木中学校改築事業や、秋田県能代市の木造校舎を建築した5つの小中学校など、具体的な事例を通じて、実施上の工夫や課題、冬あたたかく梅雨時期に涼しいといった使用感などが紹介されました。

一方で、「自然由来の建築材料である木材には、ストレスを緩和する効果があり、これまでも調査が行われているが、依然としてその効果を示す科学的なデータが不足している。具体的なデータを整理することにより、学校施設以外での木材利用にもつながる。」
「目先のコストだけでなく、CO2 の排出削減や固定を数値化するなど新たな評価軸が必要となっている。」などの指摘もあり、「地域によって状況が違うので、茂木町や能代市と全く同じやり方はできないが、設計や木材の調達方法など他の地域でも参考にできることをケーススタディとしてまとめてはどうか。」などの意見が交換されました。

なお、研究会は今回を含め4回程度開催され、年内から年度内にとりまとめを行う予定で、各回のテーマは以下の通りです。

第1回 木材の利用の意義と効果、地域材の調達
 青井委員 木造建築の現状及び可能性に関する調査
 小崎委員 茂木中学校改築事業の概要(地域材の活用方法など)
 小林委員 木質空間の快適性に関する研究

第2回 事例に基づく、コストを抑えた木造施設の整備
 飯島委員 能代市における取組
 ・流通材を活用した、木造施設のコストを抑える工夫 など
 山辺委員 取組事例の紹介
 ・構造面からの、設計内容によるコストの違い、コストを抑える工夫 など
 加来委員 取組事例の紹介
 ・意匠面からの、設計内容によるコストの違い、コストを抑える工夫
 ・木造施設の維持管理面のコストを抑える工夫 など
 岡田委員 木造建築における強度面の課題 など

第3回 木造化に取り組みやすくするための方策

第4回 方策の取りまとめ

なお、第1回会議は公開(傍聴可能人数20名程度。希望者多数の場合は抽選)で行われたので、第2回以降に関心のある方は、林野庁の「報道発表資料」ページを参考にするといいでしょう。また、第1回の研究会報告について、添付資料が大変充実しています。木造校舎に関心のある人必見です。


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