ニュース&トピックス

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こんにちは、私の森.jp 編集部 あかいけです。

これまで私の森.jpでは、森の恵みを暮らしに活かしながら、日本の森を維持する活動を応援してきました。主に中山間地域で過疎化に悩む里山や奥山の状況に向けて、都市部に住む人びとからのまなざしを増やし、つながりを広げて、ひとりひとりが「私の森」を持って欲しい、という願いからです。

・・・ですが、ごめんなさい。今日お伝えしたいのは、中山間地ではなく、神奈川県 横浜市にある、自然豊かな森を埋めてしまう、都市開発計画のことです。共感してくださる横浜市民の方、ご家族やお知り合いに横浜市民がいるという方、ぜひ力をお貸し下さい。

湿地の上に14mもの土を盛って森を埋める

そこは瀬上沢といい、横浜市最後の大自然、と呼ばれるほど豊かな生態系が残る緑地で、ホタルの鑑賞地としても知られています。開発予定区域は瀬上市民の森に隣接し、湿地を含む10haの森と農地。

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せがみざわ from savesegami on Vimeo.

横浜市は、これまで市街化調整区域として保全されていた、湿地を含むこの貴重な緑地に、14mもの盛土をし、市街化区域に組み入れる都市開発計画を容認しました。市民による反対運動は広がっていますが、同時に横浜市と東急建設(株)で開発への準備も進んでいて、今年度、開発か保全かの方向性が確定されるとのこと。

緑地保全のための税金、政策はどこへ?

横浜ではこの40年ですでに広大な緑地を失ってきたことから、緑地減少に歯止めをかけるとして、平成21年度より「横浜みどり税」を実施しています。
横浜市税のページにはこうあります。

横浜市では、市域の緑の減少に歯止めをかけ、緑豊かなまち横浜を次世代に継承するために、「樹林地を守る」「農地を守る」「緑をつくる」の3つの分野からなる横浜みどりアップ計画の新規・拡充施策に取り組んでいます。

樹林地や農地の多くが私有地であることから、所有者による緑地の保有を支援し、相続等やむを得ない場合には買い取るとともに、市街地の緑化等を進めます。

これらの施策を継続して実施していくためには、多くの費用が必要であり、安定的な財源を確保するために、平成21年度から「横浜みどり税」を実施しています。

(出典)http://www.city.yokohama.lg.jp/zaisei/citytax/shizei/midorizei.html

市民からみどり税を集めながら、とりわけ貴重な自然を破壊しなければならない理由について、横浜市民がよく知り納得しているとはいえない状況です。人間によって整備される公園や街路樹などと違って、複雑な生態系を抱える湿地の森は壊したら元に戻すのは難しい。森の生態系にはまだ分かっていないことがたくさんあるからです。新しい街づくりは、すでに市街化されている土地だけで計画すべきだと考えます。

豊かな生態系を壊すこと無く次世代へ渡したい

この開発を担当する東急建設(株)は、当初瀬上沢全域32haの開発案を市に提示していましたが、市民の反対署名運動によって一度白紙とされました。しかしその後再び開発区域を10haに縮小した案をもって横浜市に(開発計画素案として)了承され、現在に至ります。
※数字は横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会発表の数字を引用しています。

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(出典)Save! Segami Webサイト「すすむ開発計画」

高齢化と人口減少が進むこの地域は、そもそも森を切り開いてできた、新興住宅地が連なるエリアで、駅からの交通の便が悪いために、過疎化が進んだともいわます。今提出されている新しい街の計画は駅から近く、経済合理性を考えれば、とても魅力的な計画です。それでも、いま自然を壊してしまう理由が十分であるのか、私たちはよく考えなければならないと思います。これまでもそうした経済的な理由で自然を壊し続けてきた結果として、地球環境の悪化があるからです。

縮小したとはいえ10ha(=100,000平方メートル)は広大です。ここに商業施設や病院や住宅が立ち、車が往来し、生活排水やゴミやCO2をを排出するとしたらどうでしょうか。単に7haの森が無くなるのではなくて、そこに隣接する水や空気や土壌を汚し、森の生物多様性を劣化させるのは疑いようのないことです。

森はCO2の吸収源となり、水を蓄え、ヒートアイランド現象や騒音などさまざまな都市の不快要因をやわらげます。地球温暖化によってますます激甚化してゆく災害に対してだって、都市部の貴重な自然を残すことは、今を生きる私たちが未来世代のためにできる、重要な選択の一つなのではないでしょうか。

市民の声を届けたい。そして住民投票へ

こうした思いを共有する多くの横浜市民の声が、みどりアップ計画を推進する横浜市に届き、未来の世代に対して正しい選択がされるように、と『横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会が立ち上がりました。9月15日から住民投票条例を制定するための署名活動がはじまっています。

住民投票を実現させるには、この2ヶ月間で、横浜市民6万人分の署名を集めなければなりません。署名はもちろん、署名を集めるひと「受任者」もまだまだ募集しているとのことなので、こちらをご覧になって、横浜市民の方はもちろん、より多くの方に知って貰えるよう、どうかご協力ください。

※法令により選挙期間中の署名収集は禁止されているため、28日の衆議院解散翌日から衆議院選挙当日(9月29日〜10月22日)まで署名収集を一時中断するそう。再開の期間は10月23日〜12月10日の予定とのこと。

Live Green Yokohama 受任者説明映像 from 横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会 on Vimeo.

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↑受任者として協力いただける方はこちらからご登録ください。


■街頭署名活動など、最新情報はFacebookで
横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会 Facebook

■署名スポット(続々と追加されています!)
http://livegreenyokohama.com/spot/

横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会 事務所 連絡先
〒231-0014 神奈川県横浜市中区常盤町2丁目10番地 302号
Tel & Fax: 045-264-9589(2017年9月13日より)
e-mail: info.yokohamamidori@gmail.com

■横浜市みどりアップ計画
横浜市 環境創造局 横浜みどりアップ計画(計画期間:平成26-30年度)

■東急建設 株式会社
横浜市栄区上郷猿田地区おける都市計画提案に関するお知らせ


実は、ここは私の実家から歩いていける距離にあります。
高校時代、風が運ぶこの森の匂いを確認しながら毎朝、山を超え駅へ向かう道を歩いていました。雨の日など、もっと駅に近ければ良いのに、と何度思ったかしれません。地元だからこそ、開発計画の魅力はよく理解できます。
それでも、二度と戻らない貴重な自然を私たちの時代に壊してしまうことには断固反対したいのです。

◎美しい瀬上の写真が紹介されています。
The Yokohama Standerdより【横浜の森】瀬上市民の森


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信州大学志賀自然教育園ライブ音 #otanomo
University of Tokyo Cyberforest CC-BY-SA 4.0