このテープカッターはステンレスの線材2本を曲げ支柱にしている、とのこと。実は、本体だけではなく、刃物部分もオリジナルで作られています。栃木県足利市にある藤光製作所さんの「小ロットでもできる方法がありますよ」という言葉で、必要な分だけつくれるならその方がいいという結論になったそうです。
ヒノキという軽い木材を使用している利点を生かすべく、手持ち型で錘をいれずに作られています。テープカッターは机の上でも使だけでなく、別の場所に持って作業するのも意外に多ので、軽量化されたこのテープカッターは持ち運びにもとても便利。テープ交換は中心の円部分をまっすぐ上に引き上げて取り替えます。
ヒノキのやわらかな質感と香り、ステンレスが効いてないようで効いてる手作りならではのアイテム。テープを使うのが今までより楽しくなりそうですね。

mother toolさんは、素材の特性を出来るだけ活かし、技術から引出される表情を大切にされています。
作られた道具たちを見るときは、ぜひ素材の魅力を感じ取ってください、とのこと。
二つとして同じものが無いモノたちとの出会いと、過ぎていく時間の中でゆっくりと育てられていく道具たちとの対話を楽しんでみてはいかがでしょうか。

■デザイン：村澤　一晃 氏（http://www.murasawadesign.com/ ）
■素材：ステンレス・ヒノキ
■サイズ：w154mm×d33mm×h127mm
■生産地：日本（ステンレス：藤光製作所（栃木県）　ヒノキ：新井製材所（岐阜県））