まず「HARITE」という名前にクスッと笑ってしまうメモクリップ。
大きな手が印象的なこのクリップ。上からみると、ただの手の形をしたメモクリップですが、 実は一指し指が第二関節くらいで曲がってます。この曲がった部分をてががりに手を持ち上げ、張り手をするかのように紙をバシンと挟むのだそうです。まさに「張り手！」ですね。
裏にはマグネットがついているのでいろんな場所にくっつけることができます。
指を曲げるというアイディアは現場の工場からでてきたそうです。完成品ができる最後の瞬間まで工場と一緒に試行錯誤してきた、スタッフの想いがたくさんつまったアイテム。
作り手はもちろん、これを手にした使い手側がついつい笑顔になり元気を分けてもらえそうなお茶目な表情をもったメモクリップです。

mother toolさんは、素材の特性を出来るだけ活かし、技術から引出される表情を大切にされています。
作られた道具たちを見るときは、ぜひ素材の魅力を感じ取ってください、とのこと。
二つとして同じものが無いモノたちとの出会いと、過ぎていく時間の中でゆっくりと育てられていく道具たちとの対話を楽しんでみてはいかがでしょうか。

■デザイナー：村澤　一晃 氏（http://www.murasawadesign.com/ ）
■素材：ステンレス・ヒノキ
■サイズ：w100.5mm×d100.5mm×h12mm
■生産地：日本（ステンレス：藤光製作所（栃木県）　ヒノキ：新井製材所（岐阜県） ）