ひとつぼキャビン(材:杉(西川材))
ひとつぼきゃびん
西川材/杉/建具の新たな使い方
建具の新たな使い方「ひとつぼキャビン」。
制作元の株式会社サカモトさんは埼玉県飯能市にて木製建具製造業を営まれています。地元の西川材(地域資源:埼玉県産スギ・ヒノキ)など自然素材を使用した注文住宅やリフォームも得意とされています。
建具の新たな使い方を提案するというコンセプトの元で制作された「ひとつぼキャビン」。4枚のL字壁を大きく回転させることで、内部空間が外部空間へ大きく広がる小屋の仕掛けとなっています。広げたL字壁は「すわる、こしかける、たつ、ねそべる」という4つの機能が備わっているため、使い方次第でその場の空間をより広く、さまざまな用途に使いこなすことが可能とのこと。
実際に、幼稚園の中庭に置かれていたり、お茶室として使われたり…活躍の場を広げています。
1台でも、複数台でも楽しめる興味深い小屋なのです。
■サイズ:幅1.8m×奥行1.8m×高さ2.45m
(片開き扉CLOSE時)
幅3.45m×奥行3.45m×高さ2.45m
(片開き扉90度OPEN時)
床上から梁下までの有効高さ 1.33m(デッキ床)
■仕様:フレーム 杉(西川材)、デッキ床 杉(西川材)、屋根 テント生地貼り/和紙貼り、建具 杉(西川材)、壁パネル 杉(西川材)
ひとつぼと言えば、千利休作と伝えられる茶室「待庵」の広さ(二畳)と同じ。閉めきれば利休の小宇宙を疑似体験できちゃうということ! 4つの扉を開け放てば、外も内もなくなるけれど、スギの香りに包まれて、愉快な仕掛けいっぱいのお気に入りの空間が出現します。
自分ならどう使うか、私の森.jp編集部でも話題になりました。読書に昼寝、お茶、瞑想とリラックス系だけでなく、ずらりと並べてつないでみたいなんて豪勢な案も飛び出しました。ひとつぼキャビンは技術の粋を集めたプロダクトではありますが、遊び心を感じさせてくれるところが魅力的です。みなさんなら、どう遊んでみたいですか?
編集部の森製品レポートも、ぜひ併せてご覧ください。
建具の未来を追求して生まれた「ひとつぼキャビン」