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森の生きもの観察:森のつながりを探そう #04 キノコが醸し、育てる森

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森の生きもの観察

森のつながりを探そう #04 キノコが醸し、育てる森

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頭から入るキノコ観察

自然観察では、「知識や理屈よりも感じることが大切。五感を総動員しよう。」 とはよく言われることですが、こと大人の場合、五感で感じるのと同じくらい、 自然界の"もの""こと"やその"つながり"について、知識を仕入れ、理屈を知ることも非常に大切なことだと思います。

 
ナビゲーター上原さん

私の場合、もともとキノコはちょっと気になる存在だったものの、積極的に目を向ける対象ではなかったのですが、 博物館の展覧会「菌類のふしぎ」を見て、一気に菌類の世界に惹きこまれてしまいました。 人気漫画のキャラクターがナビゲートしてくれる数々の展示がすばらしく、また解説が分かりやすくて、 大いに知的好奇心が刺激されたのでした。

 

図鑑で予習して森へ

その熱が冷めないうちにと、すぐに森へでかけたのですが、冬だったのでキノコも少なく、次のキノコシーズンまでは、書店や図書館でキノコの本や図鑑をぱらぱらめくり、ネット上でキノコサイトを訪問する、そんな手軽な「予習」を続けました。

皆さんもキノコの世界を一度のぞいてみると、その多様な色彩に、奇抜なフォルムに目を見張ると思います。フォトジェニックなキノコは、「不思議の国のアリス」の世界のみならず、世界中の画家に描かれ、写真のモチーフになっています。皆さんも「こんなきれいなキノコ、自分の目で見てみたい。こんな奇妙なキノコ、写真に撮ってみたい。」と、期待感がどんどん高まっていくと思いますよ。

そうして初夏、たっぷり予習をしてから森へ入ると、キノコが次々と見つかります。きっとそれまでは目の前にあっても素通りしていたのでしょう。これも予習のおかげです。秋のイメージが強いキノコですが、硬いキノコ(サルノコシカケのような)なら一年中キノコらしい形をしたキノコ類(シイタケやナメコのような)は冬を除けば大抵いつも見つかります

 

実はメジャーな菌類

キノコは目立たない日陰の存在、そう思っている方も多いと思いますが、実は自然界の主流派。これも本やネットで仕入れた知識ですが、現在のDNA鑑定によれば、菌類は、植物界、動物界と並ぶ「菌界」というとても大きなグループを形成しているのです。

光合成によって自分で栄養をつくることのできる「植物」、自分で餌をみつけ、自分で餌を獲る「動物」。それに対して、動かずに酵素を出して体の回りのものをじっくり溶かして、それを体の表面から栄養として吸収する生きものが「菌類」です。

菌類が、動物である私たちにはちょっと不気味に感じられるのも、有機物を溶かして吸うというこの生き方によるのでしょう。ちなみに、有機物の溶解・吸収は、「菌糸」が行っています。ですから、キノコの仲間のカビもそうですが、菌類の本体は土の中や木材の中に広がった菌糸の塊なのです。キノコはその一部、胞子を飛ばす装置としてある時期に私たちの前に姿を現すにすぎません。
菌類の研究者は、この世界を支えているのは菌類だと言い切ります。それはどういうことでしょう。

キノコは世代と世代の「つなぎ目」に生えている

ひとつには、前回の話のテーマでもあった「勤勉な掃除屋」としての役割。木の構成成分のひとつ、リグニンというなかなか分解しない物質を無機物にまで分解できるのはこの世の中でキノコだけとのこと。枯れ木や枯れ枝が腐っていつの間にかなくなるのは、菌類の働きに負うところが大きいのです。
「森の精」と言われ、森とは切っても切れない存在のキノコですが、「木の子ども」のように見えて実は、寿命を終えた生きものを土に還し、次の世代へとつなぐ役目を果たしているのですね。

木の根とつながるキノコ

それから、「菌根共生」。これは意外と知られていないように思います。私も地中の世界を実際に見たことはないので展覧会「菌類のふしぎ」と本で仕入れた知識ですが、陸上の植物の大部分が、根の部分で菌類と共生しているというのですから驚きです。菌は土中の水分と養分を吸い上げて植物に提供し、植物はその見返りに光合成した有機物を渡す。菌類が緑の地球を支えているのは決して大げさではないようです。

 

虫から生えるキノコ、冬虫夏草

冬眠中の昆虫に寄生する菌

皆さん、虫から生えるキノコに興味はありませんか。漢方でお馴染みの「冬虫夏草」は、コウモリ蛾の幼虫に寄生する菌をさすのだそうですが、他にも虫に寄生するキノコは多種あり、個人的には興味深々です。ちなみに、これまでにクモとセミから生えているキノコをそれぞれ見つけることができましたが、次はトンボに生えるという「ヤンマタケ」をいつか、ぜひ見つけたいと思っています。

 

このように興味のつきないキノコですが、名前がついていないキノコも多いそうで、キノコ初心者には名前がなかなか特定できないのがもどかしいところです。それから、夏から秋の森でキノコをじっくり見ようとすると蚊の集中攻撃を受けること。腰からぶら下げる携帯用の蚊取り線香が必需品です。こんな困難はあっても、キノコは森のつながりの重要な担い手、見逃す手はありませんよ。

もしかしたら、キノコの名前が間違っているかもしれません。もし、正しい名前を知っている方がいましたら、ぜひ教えてください。

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