住所 |
茨城県鹿嶋市宮中2306-1
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御祭神 | 御祭神は、武甕槌大神(たけみかつちのおおかみ)です。 |
由緒 |
創建は、神武天皇元年(紀元前660年)と伝えられていますが、詳細は不明。 ※神武天皇が初代天皇として即位した際、鹿島の地に使者を派遣して造られせた、との伝承があります。 御祭神の「武甕槌大神」は日本神話に登場する神様で、天照大御神の命を受け、天孫降臨に先立ち出雲(大国主命)に国譲りの交渉を行った武神(雷神)です。 香取神宮(下総国一之宮)と共に、北方の「蝦夷(えみし)」に対する大和朝廷の前線拠点であったとも伝えられています。 上古から「神宮」と称せられ、江戸時代までは日本の三大神宮(伊勢、鹿島、香取)の一つに数えられました。 また古来より、利根川河口付近に鎮座し、国譲り神話にちなむ御祭神をお祀りしている、鹿島神宮、香取神宮、息栖神社は「東国三社」と称されます。 |
公式リンク | http://www.kashimajingu.jp/wp/ |
アクセス | JR鹿島神宮駅より徒歩約10分。東京駅八重洲口から出ている「鹿島神宮駅」行きの高速バスも便利。 |
茨城県の鹿島灘から約4kmの地に鎮座する鹿島神宮。
2011年3月11日の大地震により、鹿島神宮の象徴の一つでもあった白い大鳥居が倒壊しました。
鹿島神宮は建国ゆかりの武神・武甕槌大神(たけみかつちのおおかみ)を御祭神としてお祀りし、そして鹿島の森の奥には、地震を押さえる「要石(かなめいし)」が配されています。
※日本列島を東西に走る「龍脈(中央構造線)」の最東の地が、この鹿島になります。龍(龍脈)の頭を押さえているのが、この要石だと唱える方もいらっしゃいます。
さてそんな鹿島神宮ですが、境内は緑にあふれ、重要文化財に指定された建物の多い、たいへん魅力的な神社です。
参道を歩き、鮮やかな朱色の楼門(国指定重要文化財)をくぐると、社殿や社務所などが目に入ります。
拝殿で参拝をされた後は、ぜひ御本殿もご覧ください。御本殿の背後には、霊気あふれる御神木杉(樹齢・約千年)が立っており、御本殿と御神木が作り出す神厳さに満ちた光景は必見です。
倒壊前の鹿島神宮の大鳥居
緑に覆われた参道。正面奥に楼門。
楼門(国指定重要文化財)。日本の三大楼門の一つに数えられている。
楼門をくぐり境内へ。鹿島神宮の社殿は、参道の正面ではなく向かって右手に横を向く形で配置されている。
拝殿(国指定重要文化財)
御本殿(国指定重要文化財)と御神木杉。
威厳溢れる佇まい。
境内を奥に進みますと、広大な鹿島の森が広がっています。
面積は約440,000㎡(東京ドーム約9.4個分)。森には約800種の植物が生育しているとのことです。
奥宮へ至る「奥参道」の両脇には、スギ、モミ、カシ、クスノキなどの巨樹古木が立ち並んでいます。
木漏れ日はやさしく、やわらかな風が木立の間を抜けていきます。
ゆっくりと歩けば、心も身体も癒されること間違いなしです。
奥宮に至る奥参道入り口
約300mほど歩くと「奥宮」に到着します。
この奥宮は、鹿島神宮の御本殿だった建物です。
人気は少なく、静かなひと時を過ごすことができる、とても素敵なところです。
鹿島の森をさらに奥へと進んでいきますと、はじめにお伝えした「要石」がお祀りされています。
この石は、「地震をおこす大鯰の頭をおさえている」とも言われる霊石で、「七日七夜掘っても掘り切れず」と言われるほどの巨石の一部と伝えられています。
奥宮。御祭神は武甕槌大神荒魂。
「要石」への参道途中にある、大鯰と御祭神の像。
鹿島の森には他にも、緑の水面が印象的な「御手洗池(みたらいいけ)」やたくさんの鹿が生育されている「鹿園」など、たくさんの見どころがあります。
土地を鎮める役割を担う、まさに鎮守の森・鹿島。
豊かな森の空気を楽しみながら、静かに祈りの時間をもたれてもよいかも知れません。
どうぞお参りくださいませ。
御手洗池
鹿園
大木さんが運営しているぶらり寺社めぐりより
鹿島神宮(茨城):ぶらり寺社めぐり