住所 |
島根県松江市佐草町227
|
---|---|
御祭神 | 御祭神は、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)です。 ※大己貴命(おおなむちのみこと)、青幡佐久佐日古命(あおはたさくさひこのみこと)が合祀されています。 |
由緒 |
旧称は、佐久佐神社(さくさじんじゃ)。 社伝によれば、素盞嗚尊が八岐大蛇を退治した後、住居を構えたという須賀の地(現在の須我神社)に創建され、後に、青幡佐久佐日古命が祀られる「佐久佐神社」の境内に遷座したと伝えられています。 創建年代の詳しいことは分かっておりません。 社名は、素盞嗚尊が詠んだ、「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる この八重垣を」の歌にちなむものです。 明治5年(1872年)に佐久佐神社が境内に祀られていた八重垣神社を合祀。明治11年に社名を八重垣神社に改称しました。 |
公式リンク | http://www.shinbutsu.jp/45.html |
アクセス | 松江駅より「八重垣神社」行きバス乗車。乗車時間は約30分。 |
御祭神の「素盞嗚尊」と「櫛稲田姫命」の壁画。
島根県松江市の山奥にひっそりと鎮座する八重垣神社。
たいへん美しい神社です。
主なご利益が、「縁結び」「夫婦和合」「授児」「安産」ということもあり、特に女性の人気が高いです。
日本神話で有名な「八岐大蛇(やまたのおろち)退治」。
退治した素盞嗚尊(すさのおのみこと)と救われた櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)が八重垣神社の御祭神です。
神社の名前は、新婚の宮を作った際に素盞嗚尊が詠んだ歌に由来します。
『八雲(やくも)立つ 出雲(いづも)八重垣(やへがき) 妻(つまご)みに 八重垣作る その八重垣を』
※大意・・・雲が何重にも立ちのぼり、雲が湧き出るという名の出雲の国に、八重垣を巡らすように、雲が立ちのぼる。妻を籠らすために、私は宮殿に何重もの垣を作った。雲はちょうどその八重垣を巡らしたようだ。
境内は隅々にいたるまで、たいへん清楚で美しいです。
参道にたつ「一の鳥居」や「神門」は、まるで白粉を塗った女性のような楚々とした美しさがあります。
神門を抜けると御社殿を拝すことになりますが、その姿はあでやかな貴婦人のような佇まいです。
御社殿の前にたつ椿の木々も、その美しさに花を添えています。
境内にはたくさんの椿がありますが、それらは櫛稲田姫命が植えた椿の子孫であるとも伝えられています。
たいへんロマンチックなお話です。
見惚れるほどの美しい境内。正面に一の鳥居
神門
御社殿(拝殿)
全てに清楚さを感じる整った境内
境内の裏手には、「奥の院(御祭神:櫛稲田姫命)」がお祀りされています。
こちらにもぜひ足をお運びいただければと思います。
境内の横を抜けて宮橋を渡ると、緑豊かな森の参道に入っていきます。
参道には、2本の椿が融合した「連理の椿(夫婦椿)」やご神木「夫婦杉」を目にすることができます。
さすが「縁結びの神社」という感じです。
さらに奥に歩を進めると、「鏡の池」が現れます。
櫛稲田姫命が八岐大蛇から身を隠している間、この池が鏡となり、姫の姿を映し出したと伝えられています。
この池では現在、「鏡の池占い」が催されています。
水に紙を浮かべて硬貨を乗せ、沈む様子で出会うご縁を占うというものです。たいへん人気のある占いです。
(左)2本の椿が融合した「連理の椿(夫婦椿)」(中)ご神木「夫婦杉」(右)「鏡の池」
そしてこの「鏡の池」の奥にお祀りされているのが「奥の院(天鏡神社)」となります。
奥の院の周辺は、他の場所とは空気の流れのようなものが違います。
光が舞い、おだやかで、この場所に佇んでいるだけでどんどん心が透明になっていくようです。
池から立ちのぼる蒸気のようなものが、ゆっくりと心の濁りを洗い落としてくれるような気がします。
清楚さを湛えた八重垣神社。
美しくなった心に引き寄せられるように、きっと素敵なご縁にも恵まれることでしょう。
どうぞお参りくださいませ。
大木さんが運営しているぶらり寺社めぐりより
八重垣神社(島根):ぶらり寺社めぐり