木の家をつくりたいと思ったら、まず最初に手に取って欲しい本。
『チルチンびと』は、まず手に取った感触がいい。開いた時の写真もいい。木の家で暮らす人の息づかいや、それぞれが大切にしているものが伝わってくる。特集「はじめての木の家」では5つの住まいを訪ね建築家と一緒に木の家づくりを進めた模様を丁寧に紹介している。「愛着のもてる家づくり」と題したもう一つの特集では、完成までの道のりや、失敗をなくすための心得、はじめてプランを目にするときの実例など、木の家づくりのいろはが満載。「自分で木の家をつくりたいけど、何をどうすればいいか具体的なイメージがわかない」という人にオススメします。
「住まいは、生き方」と謳う雑誌『チルチンびと』は、2003年4月に「地域に根ざす木の家づくり」を通して地域循環型社会に貢献する工務店組織“チルチンびと「地域主義工務店」の会”をスタートさせるなど、情報の提供だけにとどまらない姿勢が魅力的。「小さな木の家(2008年5月号)」、「首都圏で建てる、本物の木の家(2009年4月号別冊・地域版)」など気になる特集が多いのでバックナンバーも合わせてチェックしたい。
(編集部:たかしな)