2010.08.26

自然の造形美なのだ

8月になると、裏磐梯の植物たちの勢い、かなり、すさまじかったです。野菜も雑草も薬草も、伸び放題。今年は、春がくるのが遅かった割には、全国的な猛暑で、裏磐梯も例年より暑かった模様です。
お盆の時期は、ハーバルタロットリトリート、そして薬草リトリートとワークショップ続きでした。
そんなこんなの、あわただしい季節も過ぎてちょっと落ち着いた今日この頃、会津の写真家・五十嵐先生のガイドで、近所の人々と共に、滝の写真を撮りに山に行ってきました。車で滝の近くまで行き、そこからは、森の中を分け入って、滝まで道なき道を歩いていきます。沢を歩き、山を越え、私にとってはちょっとハードな行程。でも、水の感触、土の感触、森の植物たちの匂いを感じながらの時間は、自分が森と一体になった感じがして、なんともいえない気分です。
総勢10名近くのご一行様だったので、みんなのペースをみながら、休憩をこまめに取りつつの行きの道。五十嵐先生は、休憩のたびに、自分のコンディションを維持するために、どんな風に休憩を取ったらいいかとか、山歩きの注意点をいろいろと話してくれます。「きこり」や「またぎ」など、山に詳しい人々の知恵が失われようとしている今、自然に分け入り、自然を大切にしながら写真を撮っている写真家の人たちが、最も良く山を知っているのではないかなと感じることがしばしばあります。
そんなこんなで、歩くこと1時間ぐらい。そんなに高くない山を1つ越えるのですが、尾根を越えた瞬間に、マイナスイオンな匂いがしました。目指している滝から続く沢が眼下に現れます。みんなが口々に「もののけ姫の世界だね~」と言います。人が分け入らないような静かな森。でも生命力に満ち溢れた森です。
えっちらおっちら沢を上り岩を越えていくと、全長どれぐらいでしょうか、大きな滝が目の前に現れました。荒々しい岩肌がとても印象的。写真の撮り方を五十嵐先生に伺ったら、「自然の造形美の中から、何が見えるか、いろいろ角度を変えてみて気になる岩肌をみてみるといいよ」とアドバイスをいただきました。私には、岩が「フクロウ」のように見えた箇所が何箇所か。それを見つけたら、「どうやったらフクロウらしく撮れるか」を考えますが、いかんせん、技術不足で・・・。でも、フクロウって森の中の賢者ってかんじなので、なんか岩がそんな風に見えるなんて、メッセージっぽくていいな~と勝手に妄想を膨らませながら、いろいろ撮ってみました。
自然界には、それが示している形や色、パターンが存在しますが、そこから自分に対してのメッセージを読み取るようにして撮影したいもの探していくプロセスは、なんだか、自然とも向き合いつつ、自分とも向き合う不思議な瞑想的な時間と言ってもいいかと思います。
うまく表現できているかどうかは別として、こんな写真を撮ってきました。滝の真ん中にある岩が、フクロウに見えた。そして、この日であったお花、地味だけれど印象的なヤマハハコです。

 

Comments

見えますねー、フクロウ。凄くいいツアーですね。羨ましい。滝散策をご近所さんたちと、プロの写真家の案内で、、、なんて本当に素敵〜。東京のマンション暮らしではなかなか生まれないコミュニティです。

ほー。白糸の水も美しい。

>acaさん

フクロウに見えますか? よかった~。わかってもらえない場合もよくあるので…。もうちょっと表現力を鍛えたいと思います。いや~、本当に贅沢なことです。

今日も、裏磐梯野鳥の会の探鳥会があったのですが、地元のガイドをやっている方など、鳥、植物、なんでもかんでも詳しい人に囲まれて、贅沢なひと時でした。

コメントを書く



コメントはブログのオーナーの承認後に表示されます。

 
グローバルメニューです。
プロフィール
RSS
ホーム
Presented by 私の森.jp