森林ビギナーのバイブル?1冊目。人工林での作業が15分で頭に入る本
森のことや、林業について、手っ取り早くわかりやすくまとめた本を求めて、図書館の児童書コーナーを見ていて、このシリーズを発見し手に取って中身を見て仰天。小学生でもわかるようにルビがふられているものの、大人が読んでも十分な内容で「なるほどなるほど」とうなずくばかり。「日本の森について、あんまり専門的でなく、でも正確に知りたい」というビギナーにとって、これはまさにバイブルみたいなシリーズだ。
第1巻は2章立てで、「第1章 木を育てる」では苗木づくりから植え付け、下草刈り、枝打ちといった作業を見やすいイラストと豊富な写真でわかりやすくリアルに伝えてくれる。間伐により木の成長を手助けすることや、その方法、間伐材の利用法などもここにまとまっている。「第2章 森をつくる」は、木の種類ごとに相性のいい場所がある「谷スギ、尾根マツ、中ヒノキ」の話に始まり、森づくりの上で相手にしなければいけない虫害や獣害や自然災害の話などがまとめられている。
「木や森が育つまでどんなことをしているのか」が15分で頭に入る一冊である。
(編集部:たかしな)