山とおいしいごはんが待っている!
なんと言っても『写真が美味しそう!』の一言につきるこの本。「山小屋」と聞いて想像する体育会系な匂いがしない、おしゃれなカフェ本のような体裁とお料理写真たちが魅力です。
美味しい匂いが漂ってきそうな、ごはんと料理人さんたちの気持ちの良い笑顔は、写真の向こうから「山小屋に食べにおいで」と誘うようで、ほんとに、すぐにでも行きたくなります。
この本には、山の近くにあるおいしい、楽しい、そしてほっと一息つけるお食事処がまとめられていて、山初心者でも気軽に行ける場所にある「山小屋」から、熟練登山家たちに愛される名峰の「山小屋」まで、さまざま。
何故か投輪(とうりん)場があって、毎日熱心な愛輪会会員さんたちが活動中、という西六甲・高取山の「清水茶屋」の自家製ドーナツ!
鈴鹿は「御在所山ノ家」の小屋主、なんと98歳現役のおじいちゃんがにぎってくれるおにぎり!
北アルプス「嘉門次小屋」では、囲炉裏で焼いたイワナと骨酒に酔える。
どの山小屋も、どのメニューも、みんな歴史があって、あたたかくてやさしい。
まずは、少々遠くても(標高が高くても?)美味しそうなところに、ごはんを食べに出かけてみませんか?ごはんがきっかけになって、山に魅了されたひとが増えていったら面白いなって思うんです。
そうそう、本の最初のページにも注釈がありますが、本格的な山の中にある山小屋へ行く際には、しっかりとした装備と登山経験者の同行が望ましい場合がありますのでご注意ください、とのこと!
(編集部:もりい)