The Tree Angel Oracle: 樹木の天使からのメッセージ
著者など:フレッド ハーグネダー&アン ヘング(著)、ホワード七歩子(翻訳)
出版社:セントラル印刷
(中古品で購入可)
樹木を通じて、自分と世界に触れる面白味。
翻訳者の方からのご紹介がなければ、「天使からのメッセージ」と題した本を手にとることはなかったかもしれません。でも、ひとたび開いてみると、樹木からのメッセージを受け取るというコンセプトに共感を覚え、森の奥へ奥へと誘われるかのように引き込まれて行きました。
この本は、36種の樹木が描かれたオラクルカードと2枚のブランクカード、合わせて38種のカードと、コンセプトや使い方が書かれたガイドブックのセット。帯には「待望の日本語版!」とあり、訳者あとがきによると7年越しでようやく願いが叶ったとのこと。
「洋の東西を問わず、人類は高次の世界の知恵を求め、木々に耳を傾けることでそれを見出してきました。」と、書かれているように、古今東西の神話や伝承にはじまり現代に生きる私たちも、樹木に触れて気の交流を感じたり、梢を見上げて閃きのようなものを感じることがある。樹木は自分自身と自然やその向こうにある世界とをつなぐ架け橋でもあるのだ、などと想いをめぐらせながらガイドブックを読み、38枚のカードをシャッフルして「今日の一本の木」を引いてみると……。
無意識に選んでいたのは、「IVY:ツタ」、「垂直に伸びることをやめた木」。
アイビーからのメッセージとして、地位や財産ばかりに重きを置く社会において、緑のハートが社会に新しいあり方をもたらしますようにとあり、「お、これは常々思っていることに通じるな」と、そっと背中を押されたような嬉しい気持ちになりました。
神話やスピリチュアリティに根ざしつつ、「占い」的に楽しむことができるオラクルカード。樹木を通じて自分と世界に触れる、そんな一冊です。
(編集部:おおわだ)