人も地域も健やかになる「森林療法」の今がわかる。
森を歩きながらその環境に心身をゆだね、解放する。静かに自分を振り返ってみたり、アクティブに森の手入れをしたり。そんな森の時間を過ごすことで人が元気になる「森林療法」。名付け親でもあり、10年ほど前から森林療法を推進して来た著者が、自身が森で癒された体験などもまじえながら、森林療法の概要、歴史、さまざまな実践の例、実際のワークショップ内容、今後の課題などを詳細に解説しています。
「森林療法ってどんなことするの?」という入口から、森林療法と森林セラピーとの違いや、医療分野・高齢者・働く人など対象別の森林療法について、森林療法が地域も元気にした実例、写真で見るプログラム例など、実践編が充実しているのも嬉しいところ。写真で見るプログラム例では、美しい森の中で横になりじっと静かな時間を過ごす様子や、「動」のプログラムとして間伐を行う作業療法の様子などが見られます。 一冊読むと現在の森林療法のほぼ全貌がわかる、と言っても過言ではないでしょう。
日頃の疲れやストレスを森で癒したい方、職場のメンタルケアに関わっている方、障がいのある人や高齢者のケアをされている方、学校の先生方……森林療法や自然療法に興味があったら、まずこの一冊を読んでみて!
(編集部:おおわだ)