「百森百様」に出会える!目利きが選んだ日本の森100
白神山地ブナ林など世界遺産の森もあれば、信仰の森「高野山」や、日本初の自然研究路「塩原自然研究路」、東京大学千葉演習林、普段は非公開の「木曽ヒノキ備林」、そして身近な県民の森も……。北海道から沖縄まで、森歩きのスペシャリストである森林インストラクター達が選んだ森が100。
1つの森に関する写真・地図・解説が見開き1ページにまとめられ、パラパラと一覧するだけでも日本の森の多彩な表情を楽しめます。さらに拾い読みするうちに「ここも行きたい!」の連続となり、気がつけば付箋でいっぱいに。
主なビューポイントや、休みどころ、所要時間、駐車スペースなどにも触れた「森の観察ガイド」は、さすが森林インストラクターと思わせる臨場感。また、「豊かな自然」「信仰・癒し」「資源循環」など、その森を選定した視点を7種類のマークで表示したり、森の歴史・文化の紹介もあったりと、いろいろな角度から森を見て、知って、親しめるように編集されています。巻末には「ぜひ、訪れてみたいプラス20の森」や「森の基本用語集」も。
ちなみに100の森を選んだ「森林インストラクター」は、平成3年に資格制度が創設され、森林や林業の解説者すなわち「森の案内人」である森林インストラクターが誕生。2014年5月現在、全国各地で約1400名の資格者が活動しているそうです。
日本全国、多様な森の魅力が凝縮されていて、眺めて楽しく読めばちょっと森に詳しくなる。「何となく森へ行きたいけどどこがいいかなあ」「子ども達の遠足に適した森はどこだろう」と迷った時に手掛かりにもなる。あなたの森の案内人になってくれる一冊です。
(編集部:おおわだ)