「森林浴」に興味をもった、あなたのための教科書
「なぜ、森を歩くと、すっきりした気分になるんだろう?」
そんな素朴なハテナを頭に浮かべたことのある人は、この本を手に取るのが、答えを見つける近道かもしれません。
著者の宮崎良文さんは、千葉大学環境健康フィールド科学センターで教授・副センター長をされている、自然セラピー研究の第一人者。2003年に「科学的裏付けのある森林浴」を意味する「森林セラピー」を提唱され、世界的に前例のない森林浴に関する研究に数多く取り組まれています。
その章立てからもわかるように、本書は、森林浴のフルコースのような一冊。
「高血圧の男性に対する森林セラピー効果の実験結果」といった学術的な内容から、「自宅での効果的なアロマテラピーの楽しみ方」まで、森林浴に関するあらゆる知識がぎゅっと詰まっています。一見難しそうな内容も、シンプルにわかりやすく解説されているので、初心者の方でも安心です。
加えてお伝えしたい魅力は、ページをめくる度にあらわれる、四季折々の美しい森の景色。読んでいる間、知らず知らずのうちに”擬似森林浴モード”に入るようで、本を閉じると不思議と心がリラックスしている、嬉しいおまけ付きなのでした。
(編集部:うえだ)
<目次>
イントロダクション
第1章 自然セラピーの概念
第2章 日本人と自然の関係
第3章 森林浴の実際
第4章 森林をもっと身近に
第5章 自然セラピーの科学的背景
第6章 森林セラピーの将来
森林セラピーの組織