森に入って驚くのは、外から見ると同じように見える木々が、一本一本全然違う表情をしているということ。種類によって異なるのはもちろん、たとえば同じ位の樹齢の「杉」であっても、枝の格好や樹皮の色やキメ、コケ等のつき方など、一つとして同じものはありません。私たち人間と同じですね。
そんな木々を見たり触れたりする内に、何となく好きだなあと心惹かれたり、「これだ!」と思う一本があったら、その木を描いてみましょう。「絵心がなくて……」という方にも簡単なやり方があります。上手な絵を描こうと思わず、「気に入った木を記録するために大まかな地図をかく」。そう考えてください。