ニュース&トピックス

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こんにちは、私の森.jp 編集部です。

今年もみなさんの協力を得て、森を祝う「みんなの夏至祭」を開催することができました。あの夢のように美しい夜から2ヶ月が経ち、来年に向けて作戦が話題にのぼります。

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※当日の合羽坂の様子を動画にまとめています、出来上がったらまたお知らせしますね。

それからもう一つ、今年何より嬉しかったのは、夏至祭の会場が増えたこと。「街の木ものづくりネットワーク」のみなさんが「マチモノ夏至祭」を開催してくださったこと。彼らは「都市の樹木」をテーマにものづくり活動をしている素敵な人たちで、街の木を剪定した緑を使って室内の森を作り出していました。お祭り上手な彼らの夏至祭、なんでも作っちゃう、楽しそうな様子が伝わります。

さて、改めまして、森を祝う「みんなの夏至祭」は、

ーー
森の植物を取り寄せて、
室内を森のように飾る。

「夏至寿し」をいただいて、
ロウソクやソーラー・ランタンを灯す。

そしてみんなで、太陽と森を祝う!
ーー

というお祭りです。
街に住まう私たちの森への想いを形にして
みんなで緑の時間を楽しみます。
主役の植物たちは、岐阜・下呂の森と栃木・馬頭の森から。

空間演出は花人・藤木卓さんです。一輪差しから天井いっぱいに萌え広がる深く美しい森!会場にはスギの香りが満ちて、うっかり扉を開けた人が驚いて「これは森林浴だ」とコメントしてくださったほど。

一夜限りの本棚には「変な実のなる木」の話を集めた本が並びました。遠くの森から届く「森のライブ音」に耳を傾け、
長唄三味線が吟じる、タリエシンの叙事詩「木の戦い」の世界を堪能し、
そして、夏至の魔法のような創作話「妄想森ツアー」の朗読を楽しみました。

爽やかで滋味深い和ハーブの魅力や効能について識る時間があり、
夏至祭のために抜き型から作ってくれたクッキーも登場!

余った葉っぱたちを、すてきな緑のブローチにアレンジしてもらったり、
抹茶ミルク葛餅の差し入れがあったり、
...と森の夜は楽しく過ぎていきました。

参加者の中から、来年は自分でも開催したい!自分が関わって居る森からも協力したい、と嬉しい声も聞かれました。

もし、
これがクリスマスのようにひろがってくれたら、
この時期、街の熱いまなざしが
中山間地域の里山に向かいます。

街の夏至祭が、エネルギーや木材など資源供給地としてだけでなく、
森と森に関わる人びとへの
感謝を伝える機会になってくれたなら!

そんな願いを込めて、2019年も開催します!

効率良く生産されている園芸植物ではなく、自然の森の緑を室内に飾ることで、
本当に豊かな空間と時間をつくることができます。

2019年は、みなさまもぜひご一緒に。

そうそう!2019年に向けて新しくFacebookページを作りました。これまでの写真を掲載してありますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

■Facebookページ:森を祝う「みんなの夏至祭」
 https://www.facebook.com/morigeshi/


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を祝う「みんなの夏至祭」2018

2018年6月23日(土)
第一部 準備を楽しむ 14:00~
第二部 夏至祭パーティ 18:00~

会場:合羽坂テラス(東京都新宿区)
主催:私の森.jp+5×緑の学校

イベント詳細はこちら


イベントでご協力頂いたみなさま

【ご紹介其の一:NPO法人馬頭里山本舗
5×緑(ゴバイミドリ)さんが10年にわわたって林床管理の応援をしている栃木県馬頭の森。その森をフィールドに活動する馬頭里山本舗のみなさんが、夏至祭のために多様な植物を届けてくださいました。中でもテイカカズラの長いツタは圧巻で、一体どうやって採集したのか、と話題に。
那珂川町林業振興会のメンバーでもある彼らは、森の管理をしながら街の緑のための在来種を育て、馬頭の森で開催する都市住民との交流活動を支えています。

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【ご紹介其の二:高林/熊崎惣太さん
下呂の森から香りの良いスギを提供してくれたのは、杉玉の「高林」代表・熊崎惣太さん。私の森.jpでは恒例の杉盆(卓上杉玉)ワークショップでおなじみです。岐阜の下呂市にお持ちの森から青々と美しいスギ枝を送ってくださいました。
そしてもう一つ、夏至祭に欠かせない「夏至ずし(朴葉寿司)」は熊崎さんのお母様のレシピなんです!
http://sugidama-takabayashi.com/

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朴葉寿司、とは。
岐阜県飛騨地方で6月に食べられる郷土食。飛騨地域内でも地区によってレシピがいろいろ。貝の佃煮や紅しょうがを入れたりするところも。家々によってもそれぞれの味があります。
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【材料】米、合わせ酢、塩鱒(塩鱒がなければ、塩鮭でも)、茗荷筍、山椒の芽(朴葉寿司一包みに一枚)、朴葉

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【ご紹介其の三:藤木卓さん
会場の装飾演出をしてくださったのは、自らを「花見をする人」を意味する「花人(はなひと)」とする華道家 藤木卓(ふじき たかし)さん。富山市をベースに、東京でも活躍されています。初めてお会いした時は「花屋です」とおっしゃっていたけれど、時に舞台を演出をしたり、俳優をされたり。表現の幅が広いようでいて、しかし「ひとつの方向」に向かっていく真摯な姿が素敵なアーティストです。

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【ご紹介其の四:長唄三味線演奏家 四代目 杵屋浅吉さん
杵屋浅吉さんは、江戸時代から続く長唄三味線方、7代目杵屋佐吉の長男、邦枝完二の曾孫、木村功の孫。お若くしてお師匠さんです。「木林文庫」須山さん(エクリ)の依頼を受けて、タリエシンの叙事詩「木の戦い」を長唄三味線用に作曲・吟じてくださいました。うごめく樹々が目に浮かぶような、気迫あふれる演奏が忘れられません。
杵屋さんは長唄三味線方として各地の演奏会や舞踊会、歌舞伎公演、NHKラジオ等 に出演される一方、音楽として気軽に楽しめる新しい長唄エンターテインメントを模索して「ぼっち会」を主催されています。
http://asakichibocchi.com/

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【ご紹介其の伍:高階 經啓さん
夏至の魔法のような物語「妄想森ツアー」を朗読してくださったのは、われらが私の森.jp編集部員でもある、高階 經啓(たかしなつなひろ)さん。「ことば師」こと高階さんはコピーライターであり、劇作家であり(他にもいろいろであり)、そして、Sudden Fiction Projectという活動を主宰しています。
今回のお話は編集部からのオーダーに答えて創作してくれた物語で、当日は夏至祭用のアレンジ(気の利いた!)版をお楽しみいただいたので、こちらにオリジナル版をご紹介します。真夏の夜の魔法のような物語をお楽しみください。

◯オリジナル版『妄想森ツアー
https://www.facebook.com/tsunehiro.takashina/posts/1948005228604405

◯Sudden Fiction Project
https://www.facebook.com/SuddenFictionProject/

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【ご紹介其の六:須山実さんご夫妻(エクリ)と木林文庫
古今東西の「木」にまつわる本を集めた私設図書館「木林(きりん)文庫」を主宰されている須山さんご夫妻には、今年も展示のための選書をお願いしました。
今年の本棚は「変な実のなる木」の話が並ぶ「この木なんの木」コーナーに。思わず手に取りたくなる風情の本たちが放つ魅力に、棚の前から人のいなくなることがありませんでした。

「太陽の力が最も強くなる夏至には、魔法の力も最大になるそうです。見つめ合ったロバと教授が入れ替わってしまうことも(『夏至の魔法』)。そこで今年は、変な実のなる木の話を揃えてみました」とのこと。

知的で丁寧で、政治や社会のこととの関わりの持ち方に凛とした姿勢があり、尊敬する編集者の先輩です。

「この木なんの木」ブックリスト

書名著者/訳者/絵出版社
「ワクワクの木」
(『契丹伝奇集』より)
中野美代子 日本文芸社
『羊の木』 山上たつひこ・原作
いがらしみきお・作画
講談社
(コミック)
『噓の木』 フランシス・ハーディング
児玉敦子・訳
東京創元社
『アフリカの民話集
しあわせのなる木』
島岡由美子
ヤフィドゥ・ママカ他・絵
未来社
『着物のなる木』
(日本キリスト教児童文学全集1)
若松賤子 教文館
『りんごのきにぶたがなったら』 アーノルド・ローベル
アニタ・ローベル・絵
佐藤凉子・訳
評論社
『ねずみのなるき』 さとうわきこ フレーベル館
『くまの木をさがしに』 佐々木マキ 教育画劇
『ぶたのたね』 佐々木マキ 絵本館
『キャラメルの木』 上條さなえ
小泉るみ子・絵
講談社
『てぶくろの木』 クヌー・ホルスト
松村雅子・絵
木村由利子・訳
ブックローン出版
『貝のなる木』 大畑いくの 編集工房くう
『ゆでたまごの木』 木村大刀子 思潮社
『ボンバストゥス博士の
世にも不思議な植物図鑑』
イバン・バレネチェア
宇野和美・訳
西村書店
『あかちゃんの木』 ソフィー・ブラッコール
やまぐちふみお・訳
評論社
『てまりの木』 あまんきみこ
大島妙子・絵
講談社
『おばけ桃が行く』 ロアルド・ダール
クェンティン・ブレイク・絵
柳瀬尚紀・訳
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「人参果の巻」
(『西遊妖猿伝 10』)
諸星大二郎 潮出版社
(コミック)
『青い木白い花豊かな果実』 福山庸治 東京三世社
(コミック)
『ホタルの木』 大場信義 どうぶつ社
イメージ画像「話す樹」:
『生命の樹・花宇宙』より
杉浦康平 NHK出版
"果実がアヒルになる木" 
「マンドラゴラについて」:
『少女コレクション序説』より
澁澤龍彦 中央文庫
『夏至の魔法』 神宮輝夫・編
ももきかずこ・若林ひとみ・訳
講談社文庫
『夏至の森』 パトリシア・A・マキリップ 創元推理文庫
木の戦い タリエシン
華雪・書
エクリ

あの人の"森"語り:須山 実さん
http://www.e-ecrit.com/

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【ご紹介其の七:Forest Notes 柳沼 広紀さん
森のライブ音を届けてくださったのは「Forest Notes」の開発者、柳沼 広紀さん。森の音は、人の声とも音楽ともぶつからずに混ざり合う。そんな森の音を街の日常に届けるサービスに取り組んでいらっしゃいます。夏至祭に欠かせない森のライブ音。森の声を聴く木のスピーカーも素敵です。
フォレストノーツは、音から森を身近に感じ、森への興味や関心を広げてもらおうと深化してきたプロジェクト。被災地の復興や地域活性化を目指したアートイベントのサポートや教育プログラムへの協力なども行っているそうです。
http://www.forestnotes.jp/concept.html

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【ご紹介其の八:和ハーブライフスタイリスト 平川 美鶴さん
平川さんは「日本人と和ハーブ」の関係を文化・薬効・産業利用などの様々な面から研究し、和ハーブの知恵と魅力を伝える活動をされています。夏至祭当日は、和ハーブの魅力と楽しみ方をお話しくださいました。ドクダミ、カキドオシ、ヨモギなど、日本人の私たちにはなじみのある植物たちをブレンドしてくださった和ハーブティーは爽やかで滋味があり、本当に美味しかったです。
一般社団法人和ハーブ協会理事。
近著『あなたの日本がもっと素敵になる 8つの和ハーブ物語 -忘れられた日本の宝物-』(産学社)。
一般社団法人和ハーブ協会 http://wa-herb.com/

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【ご紹介其の九:atelier田圃風 浦和さやかさん
自宅のガレージを改造してお菓子制作スタジオにしたという、お料理女子。
屋号は「atelier田圃風(たんぼかぜ)」。イラストレーターであり、女優さんでもある彼女がイメージする夏至のクッキーは、もちろん植物の形。抜き型から作ってくれました! 屋久島のお茶が入ったクッキーが絶品。

「atelier田圃風(たんぼかぜ)」のテーマは、散歩のおともにしたくなるような、小腹と心を満たす素朴で温かいお菓子。主に国産の無農薬米粉や小麦粉と、植物性の油を使用し、クッキーには卵、乳は使用していない、とのこと。旅先で出会った美味しいものや 人との出逢いの中で生まれるインスピレーションを大切に、制作活動をされています。

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【ご紹介其の十:ソーラーランタン
夏至といえば「キャンドルナイト」ですよね。森ゲシーズの私たちも電気の利用を控えめにしたいので、ソーラーランタンを持ち寄っています。昼間の準備をしながら蓄えた太陽のエネルギーで夜の灯りをプラス。

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【ご紹介其の十一:Fleuron et Fleuron 斉藤由美さん
飾りつけで余った葉っぱたちを、すてきなブローチにアレンジするミニワークショップを飛び入りで引き受けていただきました。
斉藤さんは、自然の理(ことわり)に沿った暮らしを大切にし、「季節の草花にしたしむ」をコンセプトにしたリース教室" Fleuron et Fleuron "を主宰されています。主役ではなくわき役になりがちな「草花」や、野性味ある枝やつるの魅力を最大限に引き出すスタイリングが人気で、オーダー作成も行うとのこと。
差し入れにいただいたCitron et Citronの「みしょうかん」ジュースが絶品で!
Fleuron et Fleuron http://nature-reason.petit.cc/
Citron et Citron http://citron.site/

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【ご紹介其の十二:TAMOTAMOANDFLOWERS 袴田 裕美さん
当日はソーラーランタンと美味しい水菓子を差し入れてくだいました。熊笹とい草で包まれた抹茶ミルク葛餅は緑あふれる会場にぴったりで、笹のさわやかな香りと抹茶ミルクのほろ苦くさわやかな甘みが大好評!熊笹は夏至祭のために、当日ご自宅近くから摘んできた新芽を使ってくださったそう!

TAMOTAMOANDFLOWERS代表、フラワーデザイナー&管理栄養士。
自然豊かな環境の中で培われた植物の知識とセンスで自然素材を用いたリースやアレンジが得意とのこと。定期的に行われているお花と和菓子のレッスンなどについてはホームページでご確認ください。
TAMO TAMO & FLOWERS https://www.tamotamoandflowers.com/

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【ご紹介其の十三:会場・5✕緑(ゴバイミドリ)@合羽坂テラス
都市部で暮らしている人たちにも、日本の緑の良さを身近で楽しんでもらえるように、と里山に残る日本在来の植物を寄せ植えた「里山ユニット」を設計・販売している5✕緑(ゴバイミドリ)さん。今年は私の森.jpと一緒に主催側に立ってくれました。窓ごしに見る森のようなテラスと室内の森がつながって、今年もいっそう濃い森が出来上がりました。しかも今年は1ヶ月もそのまま飾っておいたそう。
http://www.5baimidori.com/

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ここに紹介のない参加者のみなさまも、お料理や飾り付けなどたくさんお手伝いくださいました。初めて会う人たちが屈託なくお喋りしたり手伝い合ったりできるのも、あの美しい植物たちに助けられてのことかも知れないな、と思います。

 ご参加くださったみなさま、本当に有難うございました。

私の森.jp運営事務局、5×緑の学校