ニュース&トピックス

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私の森.jp編集部スタッフも、ここ数年関心を寄せている「文化的景観研究集会」の第11回は『育成林のとらえ方とその保全』の戸惑いや悩ましさに向き合い、考えていきます。オンラインで参加可能ですので、webサイトやPDFで詳細をご確認の上、ぜひご参加ください!


文化的景観研究集会(第11回)

山の風景史
― 育成林のとらえ方とその保全 ―

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日本の森林面積の約40%は、スギ、ヒノキ、カラマツなどの人の手で植えられた育成林ですが、文化的景観の観点から各地域に関わる時、育成林業の取り扱いに戸惑うことがよくあります。育成林業という営みの新しさゆえのように思います。

第11回目となる文化的景観研究集会では、この悩ましさと向きあうことにしました。日本列島の森林が人々との関わりのなかで歴史的にどのように変化してきたのか、そのなかで育成林業はどのように位置づけられ、保全を図っていけるのかについて、文化的景観に限らず、様々な立場で地域に関わる皆で考えたいと思います。

【趣旨説明・報告】惠谷 浩子(奈良文化財研究所)
「育成林は重要文化的景観として評価できるのか」

【講演1】大住 克博(鳥取大学名誉教授/林学・森林生態学)
「林業景観の成立過程」

【講演2】小椋純一(京都精華大学名誉教授/景観史・植生史)
「里山景観の変遷」

開催期間:令和5年9月1日(金)13:00〜17:20
開催場所:奈良文化財研究所 大会議室(オンライン配信あり)
詳細  :研究集会プログラム(920KB)
主催  :奈良文化財研究所 文化遺産部 景観研究室

●お申込み

下記の申込先に、1氏名(ふりがな)、2所属、3メールアドレス、4会場参加 or オンライン参加、 をご連絡ください。申込締切は 8月25日です。

【申込み・問合せ先】

独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 文化遺産部景観研究室
〒 630-8577 奈良県奈良市二条町 2-9-1
TEL 0742-30-6816 FAX 0742-30-6811
E-mail: keikan_nabunken@nich.go.jp

https://www.nabunken.go.jp/org/bunka/landscape.html


*景観研究室について

文化的景観に関する研究は、これまで地理学、生態学、造園学、土木工学、建築学、都市工学など、各分野で進められてきましたが、関係諸分野を横断して議論をする場がなく、各分野の成果を総合する枠組もいまだ提示されているとは言えません。
文化的景観の保護に関する領域横断的な調査研究を通じて、文化的景観に関する総合的な枠組みを構築し、文化財保護行政に資することを目指している研究室です。


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