嫌われ者のカメムシの意外な事実とは?
農作物を食い荒らす、ニオイが不快など、害虫として嫌われ者のカメムシ。世界に2万5千種類以上いるなど多種多様で、調べれば意外な事実がいっぱい。次の3つのうち、事実でないものはどれ?
- 日本には世界の半数超の1万3千種類いる。
- ニオイの臭さは自分も死んでしまうほど。
- 青リンゴの匂いがするカメムシがいる。
1日本には世界の半数超の1万3千種類いる。
私の森.jp写真部より
「森の奥で出会ったアカギカメムシと」 (作者:鈴木海花さん)
日本に生息するカメムシは約1,300種類と言われています。世界の実に20分の1ものカメムシの仲間が日本にいます。和名でヘコキムシ、ヘッピリムシ、ヘクソムシ、英語でもstink bug(臭い虫)とストレートな呼び名がついているように、カメムシといえば悪臭が有名です。その正体は腹面の脚の付け根(幼虫の間は背中)にある臭腺に蓄えた分泌液。カメムシは、敵の攻撃など外からの刺激で、危険を感じると分泌液を放出します。
そのニオイには、敵を追払うと同時に仲間に警戒を促したり、繁殖や越冬のため仲間に集合を呼びかけたりするなどの働きがあります。ただしそのニオイの刺激は自分自身にも有害で、密閉容器の中に閉じ込められたカメムシが自分のニオイで失神、死んでしまうこともあるほど強烈です。カメムシにとっても命がけなんですね。
臭いとされるカメムシの中には、いいニオイの種類もいます。例えばクサギカメムシ。パクチー(コリアンダー)に似ているとされます。パクチーの和名にはカメムシソウという呼び名もあるそうです。また、バラヘリカメムシやオオクモヘリカメムシなどは青リンゴのような香りとされます。
洗濯物などにたくさんつくと困りものですが、次にカメムシを見かけて、オオクモヘリカメムシだったら、ちょっとニオイを嗅いでみたくなりそうです。
Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by keisotyo
オオクモヘリカメムシ
参考リンク
日本自然保護協会「いいにおいのカメムシがいる⁉︎」
害虫なるほど知恵袋(アース製薬)「カメムシが洗濯物につくのはなぜ?悪臭を放つ“犯人”を撃退せよ!」
Wikipedia「カメムシ」
Wikipedia「オオクモヘリカメムシ」
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