森のクイズ
Q
Q森のクイズ No.135

唐草文様の「唐草」って?

着物や風呂敷の柄としても知られる唐草文様。この「唐草」とはどんな植物を指すのでしょう?

  • 枯れ草
  • 唐辛子の葉
  • 蔓草
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正解

3蔓草

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唐草文様(模様)は、蔓草(つるくさ)のツルや葉がからみ合って曲線を描いていく文様で、古代ギリシャやエジプトが起源とされ、中国を経て奈良時代に日本へ伝えられました。唐から渡来したので日本では唐草文様と呼ばれるようになったようですが、唐草という特定の植物の呼称ではなく、蔓植物全般の特徴を図案化したのです。

もとは古代ギリシャやローマの連続文様(パルメット=棕櫚の葉をモチーフに考案された文様)から発展したとの説もあれば、スイカズラ(忍冬:にんどう)をかたどった忍冬唐草や、ブドウ柄の葡萄唐草など、モチーフが明確なものもあり、さまざまです。
日本では、牡丹唐草、菊唐草、梅唐草など様々な花をあしらった唐草文様も見られます。

「泥棒が背負う風呂敷の柄」というイメージもある唐草文様ですが、実は、縁起の良い吉祥文様の一つです。蔓草の縦横無尽に伸びてからみ合う様子が生命力の強さを連想させることから、長寿・繁栄・発展を表すとされています。

唐草以外にも植物をモチーフにした文様は世界中に見られ、日本では祝儀を表す松竹梅から、季節を表す桜、牡丹、花菖蒲、藤、睡蓮、秋草、菊、紅葉、子どもの健やかな成長を願う麻の葉、ユニークな蟹牡丹まで、実に多彩で美しい意匠がたくさんあります。

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麻の葉は成長が早く、強い生命力を持ち真っすぐに育つことから、子どもの健やかな成長を願う文様として親しまれました。また、魔除けの意味合いもあり、古来から産着の柄としても使われてきました。

今では着物や和装小物などでしか目にする機会がありませんが、四季折々の植物を愛で、その生命力や風情にあやかりたいと文様化して楽しんだ日本人の豊かな文化を残して行きたいものです。

参考リンク
Wikipedia「唐草文様」
きものと悉皆みなぎ〜日本の伝統型紙図鑑・植物文様
きざむマガジン〜縁起物
長塚久恵の着物着付け教室〜