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あの人の森は?
あの人の“森”語り:長野 修平さん

あの人の森は?

あの人の“森”語り

どこに行っても「自分の森はここにある」と感じるんです。 第六回ゲスト 長野 修平さん プロフィールはこちら

森で山菜採りの子ども時代

物心ついた頃からずっと、学校が休みならいつも山に連れて行かれました。特に4月から8月初旬までは毎週末。両親が山菜料理の店をやっていて、1年分の山菜を春の間に採ってストックしていたんです。
北海道の山菜は大ぶりなものが多くて、まだ雪が残っている上の方まで行くと、大人の身長ほどに伸びた手首ぐらい太いウドなんかがあって。尻もちつきそうになりながら引き抜いて、背負子に入れて山を下りて、家の裏に山積みにする。で、家族みんなで下ごしらえをして、鍋物や炒め物、お総菜などの山菜料理を父と母がお店で出すという暮らし。
だから、子どもの頃から山の森に入っていくのはごく普通のことで、ちょっとその辺散歩するみたいな感じでしたね。

ドングリからネイチャークラフト作家へ

中学か高校の頃から、母が定期購読していた雑誌「an・an」が好きになり(笑)、特にインテリアと雑貨のセンスに憧れて、大学時代は「雑貨やさんをやりたい!」と思っていたんです。本当に自分が気に入ったものだけを置いた部屋で暮らしたいという気持ちが、当時から強かったんですね。

でも、なぜか流れで銀座の日本料理店に入って3年程修業をし、北海道の両親の店も2年手伝い、再び東京へ。PR会社の仕事で京都へ行った時、お寺で拾ったドングリを家に持って帰ってながめていたら、一つ一つ微妙に形が違うのが面白くて、急に首飾りを作りたくなって……。ちょっとヒッピーっぽい首飾りを作って下げていたら好評で、欲しいと頼まれて作るうちに生産が間に合わなくなり(笑)、「しょうがないから作り方を教えるよ」と始めたのが、最初のネイチャークラフト教室でした。

ドングリとか枝とか流木とか、拾ってきた自然物というのは唯一無二。人が持っていない、ただ一つのものが作れる。それに、自然物はいずれ必ず朽ちて土に帰る。作ったものを最後まで見とどけてあげられるという魅力があるんですね。

 

自然の全部が素材であり先生

長野修平さんのアトリエ「粒庵(つぶあん)」8年位前から、ここ(陣馬山麓)に住んでいます。スギ、ヒノキの森に囲まれて、川があって石があり、森に入れば間伐材があり、カゴを編むのに使いやすい「アオツヅラフジ」というツルがある。沢水を水道代わりに使い、太陽や雲の動きを読んで暮らす。そういう自然の全部が、素材であり先生とも言えます

裏山で80歳近いおじいちゃんに付いていって間伐をし、ヒノキの丸太を30本ぐらいもらって、1年間干して皮をむいてアトリエの梁を作りました。拾ってきた木も使っているし、要らなくなった工事現場の足場板をもらってデッキに。400年ものの雨戸の戸板で腰張りをしたり、便器まで木で作りました。1ヶ月かけた大作です(笑)。

そこの土地にあるものを取り入れてはじめて、その人は土地に受け入れられる」と、マタギの方から聞いたことがあります。ここの土地の素材を暮らしに使っていくことでつながりが出来るし、沢水は飲めるほうが良いから汚さないようにしようなどと、エコ的なこともごく当たり前にできるんですね。

 

僕は、田舎でも都会でも暮らし、いろんな職業も経験して来たけど、どこに行っても「自分の森はそこにある」みたいな感じがします。高層ビルだって生き物が建てた巣だし、都会は森。いま暮らしている森は植林の針葉樹で、自然林ではないけれど、冬も緑がきれいで良いカゴ編みのツルも手に入るし、日陰にしかない山菜も育ったりして、その場所なりの良さがある。
どこに行ってもわくわくドキドキ。それが生き物の居場所であるならば、僕にとっては森なんです。

プロフィール

長野修平

ネイチャークラフト作家

1962年北海道の山菜料理店に生まれ。
海山の自然素材や古材で様々な暮らしの道具を作る作家。山菜料理や焚火料理などにも精通し、日々の暮らしやキャンプに独自のスタイルを持つ。首都圏や地方などでワークショップや作品展示などを行なう。
現在、東京西端の陣馬山麓の古民家に家族4人で暮らしながら、手作りアトリエNature Worksを中心に活動。毎年10月に向こう2軒の陶房と行う「三軒工房展」では、薪窯ピザと天然水のカフェギャラリーを開き、500人を超える来場者にアトリエを開放。
新聞・テレビ・雑誌などを通じての紹介も多く、著書には「東京発スローライフ」(オレンジページ)、共著に「おとなの自然塾」(岩波書店)や「野外で役立つロープワーク入門」(地球丸)、月刊誌「BE-PAL」では「子育てパパ長野修平の青空日記」を連載、ダッチオーブンメーカーのLODGEホームページでもコラム「長野修平のロッジライフ〜粒庵だより」を連載中。

 

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