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あの人の森は?
あの人の“森”語り:田中 律子さん

あの人の森は?

あの人の“森”語り

子ども達が太陽の下で、思い切り遊べる環境を残したい。 第五回ゲスト 田中 律子さん プロフィールはこちら

自然との出会いはキャンプ

子どもの頃、世田谷に住んでいたのですが、あの頃はまだ近所に森がいっぱいありました。そこで体中蚊に刺されながら野いちごを採って食べたり、草むらでザリガニを捕ったりして遊んでいました。結構、野生児だったんですね(笑)。今、住んでいるところも、意外にまだ森が残っているので、子どもと一緒にドングリを拾いに行ったりします。シイの実の大きいのを拾って、煮てつぶしてクッキーを作ると、ちょっと苦いけど美味しいんですよ。

自然との本格的な出会いは、「Outdoor」という雑誌の仕事がきっかけです。17、8歳の頃から5、6年間にわたり、月に一度は必ず全国各地のいろんなスポットへ行っていました。一緒に行っていた方々がアウトドアのプロだったので、サバイバルって新鮮で結構カッコいいなと思ったりして。すごく少ない道具でも最低これさえあれば生きていけるんだと教えてくれたのはキャンプだったし、料理を覚えたのもキャンプでした。

行った場所のベスト3を挙げるとしたら、3位は和歌山の熊野古道。樹齢何年だろうというような苔の生えた大きな木がいっぱいあって、おじさん達5、6人と手をつないで回しても足りないぐらいの太さでした。何か特別な感じがしましたね。
続く第2位は、磐梯山の雪中キャンプ。ただただ真っ白な景色が新鮮で、朝になるとテントの周りにいろんな足跡が残っていて、動物たちが偵察に来たみたいです。「永遠の鍋」と名前を付け、1つのお鍋でずっと料理をしたのも楽しかった。最初はコンソメスープで次はシチュー、それからお味噌仕立ての石狩鍋、最後はカレーで。

釧路湿原

そして、栄えあるナンバー1は釧路湿原。ちょうど夏前ぐらいの季節で気持ちが良くて、湿地帯をカヌーで下っていると音がまったくなくて別世界のよう。野生のクレソンが茂っていて、採って食べたりもしました。シラカバが生い茂っているところは、白い木肌が光を反射してなんとも幻想的で。すごくきれいなところだと印象に残っています。

 

あとは、屋久島ですね。あそこはやっぱり神様がいるなあと思いました。森を歩いていても「空気が違うぞ、ここは!」と感じるし、何かこう、凛とする。沖縄の久高島も同じような感じがしました。パワースポットなんでしょうね。これから行きたいのは、宮崎の高千穂峡。なぜか惹かれて、どうしても行きたいんですが、まだ呼ばれてない感じでなかなか行けない。もうちょっと「待っとけ」と(笑)。

自然の中にいると、蚊にはさされるし、雨はやっぱり嫌で、どうせなら晴れていたほうがいい。でも、雨には雨の良さがあって、すごく葉っぱがきれいに見えたり、土のにおいも良かったり。自然って、「出会い」みたいなものがあると思うんです。偶然がいっぱいあって、なんだかわからないけど心惹かれたり、一生のお付き合いになったりね。

サンゴを育てて「海に森」を!

アクアプラネット イベント集合写真、養殖した苗を岩に植え付けます、サンゴの苗

雑誌の仕事がきっかけで、14歳の頃からずっとダイビングをやっています。初めて潜った西表島の海は透明度が高く、魚もサンゴもたくさんいて「竜宮城」みたいでした。それがだんだん死んだサンゴばかりになって来たんです。死ぬ直前に白くなるのを白化現象と言うんですが、それさえ過ぎて灰色になってしまって。温暖化が叫ばれる前にサンゴの被害は出ていたと思います。ダイバー達は気がついて危機感を持っていたんですが……。

数年前から毎年沖縄の海にサンゴの産卵を見に行っていました。毎年同じ所に潜っているとサンゴの激減が目に見えてわかるんですね。「このままじゃいけない、何とかしなきゃ!」と思った時に偶然出会ったのが、一人でサンゴの移植をされていた金城さん(現、アクアプラネット理事長)。「これは絶対、私がお手伝いしなければ」と思いました。それで、アクアプラネットという、サンゴ礁の保護再生活動を行うNPO法人を立ち上げたのです。3年前のことでした。 以来、水槽で養殖したサンゴの苗を移植するという活動を沖縄北谷沖で行っていて、現在4万株程の苗が育成中です。

 
親指大の苗が…こんなに大きく!

最初の1年目は、「お願いします」と言っても賛同してくれる企業もなくて大変でした。そもそもサンゴを植えるという感覚がないですよね。それに、海の中だから、地面に植樹するのと違って効果が見えないじゃないですか(笑)。でも、2年目ぐらいから少しずつ寄付していただけるようになり、サンゴ1本3,400円で植えています。これがね、どんどん育っているんですよ。3年程前に植えた親指大の苗が、今は手のひら2つ分くらいの大きさに広がっています。サンゴが死んでしまった岩に植え付けているんですが、もっともっと成長して岩全体を覆うようになれば、本来のきれいなサンゴ礁が取り戻せるんです。そうなれば、サンゴをお家にする小さい魚が戻ってきて、それを食べる大きな魚が来てと、ちゃんと連鎖していく……。楽しみですよね。

 

これからは、もっと海外など横のつながりも広げて行きたいと思っています。パラオでもサンゴの移植をしているので、連携したり。あと、近いうちの目標は、地上でサンゴを植えられる浅瀬の水族館を造ることです。ダイビングライセンスがないと海には潜れないので、もっと多くの子どもやお年寄りまでが、サンゴの生態系を学びながら地上で移植して、育ったら私たちダイバーが海に移すという計画です。実現間近だといいな。

うちの娘が今10歳なんですが、近々一緒にサンゴを植えに行きます。彼女のような子ども達が海で、太陽の下で、思い切り遊べるような環境を残したいというのが一番の願いです。豊かな森がないと豊かな海が保てない。陸の森も海の森もつながっているから、みんなで楽しく頑張れたらいいなと思います。

 

プロフィール

田中律子

女優・タレント

1971年東京生まれ。
12歳でモデルとしてデビュー。89年フジテレビ系連続ドラマ「愛しあってるかい」をきっかけに人気連続高視聴率ドラマに多数出演し、女優としての地位を確立した。自然体で明るいキャラクターを生かし、バラエティ情報番組の司会やCM等でも活躍。97年に結婚。現在1児の母でもある。
スキューバダイビングインストラクターの資格を持っており、ダイビングを通じて環境問題に取り組むようになる。3年前より、特定非営利活動法人アクアプラネットの会長を務め、沖縄での珊瑚再生プロジェクトを推進中。

 

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