住所 |
大分県宇佐市南宇佐2859
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御祭神 | 御祭神は、八幡大神(はちまんおおかみ・応神天皇の御神霊)、比売大神(ひめおおかみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)です。 |
由緒 |
全国の八幡社の総本宮。 八幡神とは、第15代天皇である「応神天皇」の御神霊のことです。応神天皇がなくなられたのち、欽明天皇32年(571年)に初めてこの宇佐の地に、御神霊が顕現されたと伝えられています。 応神天皇は大陸の文化と産業を輸入、新しい国づくりをされた方で、その神徳を強く信奉し、神亀2年(725年)に、第45代・聖武天皇の勅願により現社地に御殿を建立、八幡神を奉祀しました。これをもって宇佐神宮の創祀とします。 ただ古く神代においては、宇佐の地(御許山)に「比売大神」が天降られたとの伝承があり(日本書記に記述)、かつてはこの「比売大神」をお祀りしていたようです。 ※現在御許山(おもとやま)には、奥宮として「大元神社(おおもとじんじゃ)」が鎮座しています。 |
公式リンク | http://www.usajinguu.com/ |
アクセス | JR日豊本線「宇佐駅」下車。バスを利用する場合、「四日市方面」のバスに乗り「宇佐八幡バス停」下車。宇佐駅からの距離は約4kmほどで、徒歩だと約30分。 |
私はこれまで全国の1000以上の神社に足を運んできましたが、宇佐神宮は最も好きな神社の一つです。
空気は砥がれ清らかで、宇佐の地全体に聖域感があふれている気がします。
(宇佐神宮の2度目の参拝前、私は風邪で高熱に見舞われてしまったのですが、宇佐神宮に到着すると、嘘のように熱が引き、体調が回復したという経験があります)
広大な境内はすべてが見事。鳥居、狛犬、参道に建つ末社などはもちろん、境内に生える木々の1本1本にまで精霊が宿っているかのようです。
存在するもの、出会うものすべてに魂の輝きと厳かさのようなものを感じます。
参道に立つ大鳥居(二ノ鳥居)。まっすぐに伸びる参道
境内を流れる寄藻川
参道の木々と末社。木々の1本1本に精霊が宿っているかのようだ。
(左)狛犬(右)苔むした石灯篭
表参道の突き当りにある祓所。
苔むした石灯篭に目を奪われながら歩く、広くまっすぐな参道。
その突き当りには「祓所(はらえど)」と呼ばれる空間があります。
ここはその名の通り、祭祀の際に神職の方々が穢れを祓ったり、参拝者が禊(みそぎ)を行ってきた場所なのでしょう。
浄化された空気に満ちた、すごい場所です。
宇佐神宮に参拝された際には、ぜひこの場に身を置いてみて下さい。
祓所の先にある分かれ道。鳥居が二つ並んでおり、左が「上宮」への鳥居、右が「下宮」への鳥居となる。
祓所の先には「上宮の御本殿」へと至る階段があります。
この緑豊かな参道もとても素晴らしい場所です。
みずみずしさに溢れた木々からは、木霊(こだま)の囁きのようなものが聞こえてきそうです。
そしてたどり着く階上の御神域。
ここは「穢れなき聖域」という言葉がぴったりの場所です。
頭を垂れずにはいられない場所。
この地に訪れることができたご縁が、何よりの御利益。御本殿の前で静かなひと時を過ごされれば、きっとそんな風に思われることでしょう。(ちなみに御本殿は国宝に指定されています)
上宮の境内。穢れなき聖域という言葉がぴったりの場所。
「上宮」を参拝した後は、木立に包まれた石段をぬけ「下宮」へと向かいます。
下宮の森は、しっとりと落ちついた佇まいです。
緑に苔むした建物の屋根や地面が、何とも趣き深いです。
上宮から下宮へと至る参道階段
小さな滝が流れ、苔蒸した地面が美しい下宮。
宇佐神宮の境内は、広大かつ見どころが満載で、半日いても飽きることがありません。
境内の西側にある「弥勒神宮寺跡」は、江戸期まで続いた神仏習合の名残をかすかに残し、その近くにお祀りされている養蚕神社(御祭神:天照皇大神)と八坂神社(御祭神:素盞嗚命)の周囲は神秘的な空気に包まれています。
境内中央に広がる「菱形池」では無数の睡蓮が生命の息吹を発し、池の周辺にある絵馬殿、能楽殿、木匠祖神社(御祭神:聖徳太子)、水分神社(御祭神:水分神)も見ごたえ十分です。
(左)弥勒神宮寺跡。廃仏毀釈により取り壊され、礎石のみが残っている。(中)菱形池の睡蓮(右)弥勒神宮寺跡付近に鎮座する八坂神社(御祭神:素盞嗚命)。
宇佐神宮の東側には大尾山。
奈良時代に起きた大事件「道教事件」の舞台になったところです。
ここで得られた御神託が、当時の日本の政治に非常に大きな影響を及ぼしました。
現在は人気が少ない場所ですが、ただならぬ幽玄な空気に満ちた場所です。
大尾山の手前には豊かな水田が広がっています。宇佐神宮と生活を共にしたきた方々の、信仰と生活への思いが感じられます。
日本を代表する聖地・宇佐。
古より続く日本人の心の文化を感じることができる鎮守の杜です。
どうぞお参りくださいませ。
大尾神社(おおじんじゃ)。
「道教事件」において、和気清麿が神託を受けたとされる場所。
大尾山。手前には豊かな田んぼが広がっている。
宇佐神宮境内図(地図の上が南になっています)
境内のご案内 │ 八幡総本宮 宇佐神宮
大木さんが運営しているぶらり寺社めぐりより
宇佐神宮・豊前国一之宮(大分):ぶらり寺社めぐり