住所 |
山梨県富士吉田市上吉田5558
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御祭神 | 御祭神は、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火瓊々杵命(ひこほのににぎのみこと)、大山祇神(おおやまつみのみこと)です。 |
由緒 |
北口本宮冨士浅間神社の社伝によれば、第12代・景行天皇40年(110年)に「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が大塚丘で富士山を遥拝して大鳥居を建立。その10年後に里人が小祠を建て、延暦7年(788年)には「甲斐守紀豊庭」が現在地に社殿を造営したと伝えられます。(詳細は不明です) ※第11代・垂仁天皇の時代に、富士山の大噴火を恐れる人々の心を静めるため、火山鎮護の神「木花開耶姫(このはなのさくやひめ)」をお祀りしたとの説もあります。 社名は、中世から江戸期においては「浅間大菩薩」「富士浅間明神」などと呼ばれていました。 ※富士山の2合目にある「冨士御室浅間神社」を「上浅間」、これに対し当社を「下浅間」とも呼ばれていました。 その後、明治期には「富士嶽神社」、「冨士浅間神社」と改称し、昭和21年に現在の「北口本宮冨士浅間神社」と改められました。 |
公式リンク | http://sengenjinja.jp/ |
アクセス | 富士急行線「富士山駅(旧富士吉田駅)」が最寄駅。富士山駅からバスに乗る場合「浅間神社前」で下車。徒歩だと約20分。 |
富士の裾野に広がる、浅間神社の境内地。
たいへん豊かで美しい森が広がっています。
国道138号線(旧鎌倉往還)沿いに立つ鳥居をくぐると。そこから400mほどの緑の参道が伸びています。
参道の両脇には見事な杉の巨樹たちが立ち並び、木々の間からは日の光がこぼれます。
ゆっくりとゆっくりと森の呼吸を感じながら歩いていくと、日々の雑念が消えはじめ、しだいに意識が森と同化をはじめます。
とても穏やかで清々しさを感じるひと時です。
国道138号に面する一の鳥居と参道
参道。思わず感嘆の声をあげてしまうほどの見事な杜。
参道奥には朱色の大鳥居。
鳥居の前には禊川(みそぎがわ)が流れています。
この川の水に両手を浸し、参拝前に少し身を清めても良いかも知れません。
水は冷たく、気持ちが自ずと引き締まります。
参道の奥に朱の大鳥居
大鳥居の前を流れる禊川
鳥居の奥に広がる境内もたいへん広く、隋神門や神楽殿、御社殿など、歴史を感じさせる重厚な建築物が目を引きます。
御社殿の左右には、樹齢約1000年と伝えられるご神木の「冨士太郎杉」と「冨士夫婦檜」。その堂々たる佇まいにはきっと圧倒されることでしょう。
随神門。歴史を感じさせる重厚な造り。
境内。右に神楽殿。左奥に拝殿。拝殿の左右には御神木の杉が立つ。
拝殿前向かって左手に立つ、ご神木・「冨士太郎杉」
拝殿の向かって右手に立つ、ご神木・「冨士夫婦檜」
境内には非常に多くの神様がお祀りされており、数えきれないほどの社を拝すことができます。
東宮、東宮本殿(国指定重要文化財)、西宮本殿(国指定重要文化財)など、見どころが満載です。
(左)東宮。御祭神:彦火火出見命(中)東宮本殿(国指定重要文化財)(右)浅間神社御本殿(左)と西宮本殿(国指定重要文化財)
特に境内の向かって右手には、紙垂(しで)で囲まれた「高天原」や、当地の産土神(うぶすながみ)である諏訪大神がお祀りされた社(諏訪神社)があり、独特の神域感が漂っています。晴れた日の早朝に参拝されると、きっと清々しく特別な何かを感じられることかと思います。
紙垂で囲まれた高天原
摂社: 諏訪神社
富士登山道吉田口
境内の右奥には、「富士登山参道吉田口」があります。北口本宮冨士浅間神社に参拝された折には、どうぞこの登山道を200mほど歩いてみてください。
木々に囲まれた舗装道を進むと、その先には「大塚社(大塚丘)」がひっそりと鎮座しています。
この地は西暦110年頃、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が富士山を眺めた場所と伝えられており、北口本宮冨士浅間神社の創建の地との由緒も残っています。
悠久の時に思いを馳せ、すごす時間はきっと心に残るものとなるはずです。
大塚社(大塚丘)。北口本宮冨士浅間神社の創祀の地。日本武尊をご祭神としてお祀りしている。
浅間神社付近から仰ぎ見る富士山
心を洗う豊かで美しい北口本宮の杜。
どうぞお参りくださいませ。