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森林の機能を換算するとおいくら?

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森林の機能を換算するとおいくら?

森林には、二酸化炭素を吸収したり、表土を守ったり、いろいろな機能がありますが、それらをお金に換算したデータがあります。年間いくらに相当すると思いますか?ちなみに日本の国家予算(一般会計)は90兆円前後です。

(1)約7兆円 (2)約35兆円 (3)約70兆円

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答え:(3)約70兆円です。

2001年(平成13年)に日本学術会議が答申した「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的な機能の評価について(答申)」を元に、林野庁では次のようなデータ(*1)を紹介しています。

森林の有する機能の定量的評価

上記のデータには生物多様性保全機能、文化機能などは含まれておらず、またエネルギーの代替や、近年になって登場したプラスティックに替わる新素材などは評価項目に含まれていません(*2)。それらを合わせるとほとんど日本の国家予算(90兆円前後)に匹敵する数字となり、その大きさに驚かされます。

東日本大震災では、広いエリアにわたって海岸林が失われましたが、後の検証から、津波の力を減衰させ、漂流物を捕捉するなど、改めてその減災機能が確認されました。また、電気、ガス、水道などのライフラインが断たれ、その復旧を待つ間、森林は水やエネルギーの貴重な供給源ともなりました。

江戸時代頃までの日本では、森林が主要な資源を提供していたことも考え合わせれば、国家予算級のこの数字にもうなずける気がします。

こちらもどうぞ
森学ベーシック:3森と生物多様性:森の生態系サービス
被災地で「木」が育む希望の芽:事例レポート03 森の再生が命を守る、海岸防災林

参考リンク
林野庁「森林の有する多面的機能について > 森林の有する機能の定量的評価」
日本学術会議「提言・報告等【2001年(平成13年)】」

「2001年(平成13年)に政府から受けた諮問」のPDF
「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的な機能の評価について(答申)」
「付表 森林の多面的な機能の種類と定量評価の可否・試算例」参照。

*1) 評価方法については、二酸化炭素吸収なら「森林バイオマスの増量から二酸化炭素吸収量を算出し、石炭火力発電所における二酸化炭素回収コストで評価」というように、細かい説明が記載されているので、興味のある方は参考リンクの林野庁のページをご覧ください。

*2)データが12年前(2001年)と古いので、念のため林野庁に問い合わせたところ、これ以降は算出しておらず、今後新たに作成する予定もないとのことでした。この前年には「森林の公益的機能の評価額について」として約75兆円と試算。過去にも昭和47年に年間12兆8,200億円、平成3年時点に換算すると 年間約39兆2,000億円とする試算結果を公表してきたそうです。この数値の変化は、物価以外に、水質の浄化や二酸化炭素吸収など新たな項目が加わったこと、評価項目の追加や、算出方法の改善、算出に用いるデータの修正等によるものだそうです。12年の間に評価項目も変動したと思われますので、新しいデータの算出と公開を希望することをお伝えしておきました。

(2013.3 更新)

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