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2008年11月09日

矢立(ヤタテ)

吉野・秋

「秋晴れ」のところで、かきつけの話を書きましたが、今日はそのかきつけの道具をちょっと紹介したいと思います。

かきつけは、nanaeさんのコメント(ありがとうございます!)にもあったように、木にしっかり名前などを書きます。皮があったりで上手く書くにはなかなか難しいのですが…。
かきつけは平らなところだけではなく、いろんな山(山深いところや急斜面でも!)でかきつけをしています。なので、墨と筆をいろんなところへ持ち運ばなければなりません。

そこで、大活躍なのがこの「矢立」。
いろんな形の矢立がありますが、このタイプは、江戸時代に墨つぼがこのように丸くなり管をつけて筆を入れるスタイルになったそうです。腰に差して歩くのに便利です。
奈良は古くから墨や筆の生産が盛んですが、先日奈良公園を散歩したときに若草山のふもとのお店でいろんな矢立がありました。和歌で使われる矢立はもっと小さかったりと、いろんなタイプのものがありました。

今、吉野は紅葉が綺麗です。
歩道沿いのかきつけを見ながら紅葉を楽しむのも、吉野の趣のひとつかもしれませんね。

 

コメント

なんだか風流だなぁ。墨と筆を持ち歩く仕事って、今どのくらい残っているんだろう?と気になりました。ブログから伝わる、山での民ちゃん時間がゆっくりでほんと、気持ちが良い。林業って本当は結構忙しいのでしょうに。

すごい、墨を持ち歩くとは!もしかして筆ペンで書くのかな??と思ってました…。

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