森のクイズ No.03
森は水を保つ?
「森は水をきれいにする」と聞いたことがありませんか? 森に降った雨はどんなふうに川へと流れていくのでしょうか。もし森のないところに雨が降ったら、雨水はどう流れるのでしょう? その違いを考えてください。
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下の2つのグラフを見てください。雨水が川に流れ込む水量の変化を、時間軸で表したものです。グラフAは、森のないところから川に流れた水量の変化を表しています。急激に水量を増していますから、氾濫が心配です。
もう一方のグラフBは、森のあるところから川へと流れた水量の変化を表しています。森林の土壌には保水力があるので、木々や下草を伝って流れ落ちた雨水を、地中深くため込むことができます。ため込まれた水は少しずつゆっくりと川に流れ出るため、氾濫の可能性は小さくてすみます。雨水は森林の土壌を通して浄化されるので、きれいな地下水になってから、川へと流れ出ます。こうした森の作用を「水源涵養(すいげんかんよう)」といいます。渇水や洪水を緩和し、水を地中に蓄えて、水の量の調節や水の浄化を行う機能のことです。
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