日光東照宮の柱が一本だけ逆さ。なぜ?
日光東照宮の陽明門には一本だけ他の柱と上下が逆の柱があります。その理由はなんでしょうか?
- 一種の魔除け
- 痛恨のミス
- 徳川家への呪い
1一種の魔除け
日光東照宮の陽明門には12本の柱があります。柱には「屈輪(ぐり)」という紋様の彫刻が施されていますが、北側(背面)の西から2本目の柱だけ彫刻の模様が逆向きになっています。
言い伝えでは「満つれば欠ける」ということわざもあるように、「建物は完成と同時に崩壊が始まる」と考え、わざと未完成の状態にすることで災いをさけるために、一本だけ逆さにしたと言われています。言わば魔除けのためです。
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ただし、一般的には「逆柱(さかばしら、さかさばしら)」は縁起の悪いものとされているようです。逆柱にされた木は、夜中になると家鳴り等を起こす、家運を衰微させる、火災など災いや不吉な出来事を引き起こすとされ、忌み嫌われていたそうです。
かの水木しげるさんによると、逆柱からは木の葉の妖怪が出現したり、柱自体が妖怪と化すとのことです。東照宮の柱とは真逆ですね。いずれにしても、あの有名な陽明門がまだ未完成だというのは面白いですね。
参考リンク
日光東照宮、陽明門の逆柱について
Wikipedia「逆柱」
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