キノコを豊作にする災害って何?
日本には古来、「ある災害が起きるとキノコが豊作になる」という言い伝えがあります。
その災害とは何?
- 地震
- 雷
- 火災
2雷
日本では古くからの言い伝えで昔から「雷の多い年はキノコが豊作」「雷の落ちた場所にはキノコが良く生える」とされてきました。現在、この伝承に科学的根拠を与える研究が進んでいるそうです。
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岩手大学工学部の高木浩一教授の研究室では、ホダ木や赤松の根元に10万ボルトくらいの電圧(人工的な雷)をかけて、いろいろなキノコの生育を早めるという研究を行なっています。その結果、「ホダ木での実験では、1本から収穫できるキノコの量が2倍くらいに増えましたし、自然林の実験でもこれまで収穫できなかった場所でキノコを出すことができました」とのことです。
メカニズムの解明はこれからで、適度な強い電流の衝撃を受けて「危機感」を抱いたキノコの菌糸が、子孫を残す本能で活発に生育している可能性があるそうです。シイタケ2.2倍、ナメコ1.8倍、クリタケ1.6倍、ハタケシメジ1.3倍などの結果が出ていますが、マイタケは電流をかけると、死滅してしまったとか。全てのキノコに効果があるわけではないようです。
参考リンク
落雷でキノコの収穫量が増加(ナショナルジオグラフィック)
雷落とすとキノコ育った 岩手大成果、言い伝えがヒント
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