鳥たちの子育てネットワーク?
一部の鳥類で見られる、親鳥の子育てを他の成鳥が手伝う行動は、次のどれ?
- ホスピタル行動
- ヘルパー行動
- フレンド行動
- スパイ行動
2ヘルパー行動
「ヘルパー行動」とは、親鳥でない成鳥(ヘルパー)が、他の巣のヒナの繁殖を手伝う行動を指し、「協働繁殖」とも呼ばれます。
ヘルパーの主な役割は、雛への給餌や、巣の見張り番です。
親鳥にとっては、子育ての成功率を高めることに繋がり、ヘルパーにとっては繁殖の経験を積んだり、縄張りの確保に繋がるといったメリットがあると考えられています。
やさしいギブアンドテイクの関係が成り立つことで、種の繁殖が守られているのですね。
「コウライシマエナガ」
Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Alastair Rae
研究によると、ヘルパー行動をする鳥類は、熱帯域を中心に、世界で350種類以上いるとのこと。一般的に死亡率の低い種で見られることも特徴です。
温帯域である日本で早期にヘルパー行動を確認されたのは、「エナガ」。
コロコロとした体をぎゅっと寄せ合って木の枝にとまる愛らしい姿(通称「エナガダンゴ」)が有名ですが、そのイメージ通り、小さいながら助け合って暮らしている彼らに、心がほっこりしますね。
寄り添う雛に給餌する親
Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Motacilla
参考リンク
鳥類における協同繁殖様式の多様性
鳥便り|ヘルパー
八ヶ岳美術館だより|鳥から垣間見えた「自然」のすがた
※ブログ記事内にヘルパー行動の様子が分かる写真が掲載されています。
ひなこのお散歩日記|今月の鳥「エナガ」
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