なぜ梅雨と呼ぶの?
「梅雨」を「つゆ」と読むのはなぜ?という疑問もありますが、その前にそもそもなぜ「梅雨」と呼ぶのか。次の中で当てはまらないのはどれ?
- 梅の実が塾す頃の雨だから「梅雨(ばいう)」
- 黴(かび)が発生しやすい季節だから「黴雨(ばいう)」、転じて「梅雨(ばいう)」
- 煤(すす)色の雲に覆われる季節だから「煤雨(ばいう)」、転じて「梅雨(ばいう)」
3煤(すす)色の雲に覆われる季節だから「煤雨(ばいう)」、転じて「梅雨(ばいう)」
なぜ梅雨と呼ぶかについては2つの説が有力のようです。一つは、(1)の説。もう一つが、中国で黴(かび)が生えやすい時期に降る雨だから「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたが、語感が良くないため季節に合った「梅」の字を当てたという(2)の説です。
その他に、この時期は毎日のように雨が降るから「毎」に似た字の「梅」を当てたとか、いつもの「倍」も雨が降るからなどの説も。
いずれにしても、中国から日本に伝わった時点では「梅雨」であり、これを「つゆ」と読むようになったのは江戸時代頃。なぜ「つゆ」と読むのかにも諸説あります。
雨の季節の「露(つゆ)」からの連想、梅の実が熟し潰れる時期だから「漬ゆ(つゆ)」、かびで物がそこなわれるから「費ゆ(つひゆ)」など、どれもなるほど!と思わされます。
語源ひとつをとっても面白い「梅雨」ですが、俳句の世界では、「梅雨晴れ」、「梅雨夕焼け」、「梅雨の雲」、「梅雨の月」、「梅雨の星」、「梅雨の闇」、「早梅雨」などたくさんの梅雨のつく季語があるようです。自然を描写する日本語表現は本当に情緒豊かですね。
参考リンク
語源由来辞典|梅雨
tenki.jp|梅雨の季語…一日の中で見つける言葉
なんでも雑学|梅雨(つゆ)と梅の関係
Wikipedia|梅雨
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