タマムシの仲間は、日本では約200種類知られていますが、中でもヤマトタマムシ（標準和名タマムシ）は、全体に緑色の金属光沢があり、背中に虹のような赤と緑の縦じまが入る美しい外見で知られています。

(2)キリギリス: Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by pcs34560
(3)タマムシ: Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Uncle Carl

タマムシの羽は死後も色あせないことから装身具に加工されるなど、古来より珍重されてきました。法隆寺所蔵の国宝「玉虫厨子（タマムシノズシ）」の装飾には、およそ4500匹分も使ったと伝えられています。

日本には「タマムシを箪笥に入れておくと着物が増える」という俗信があり、中国では「吉丁虫」と称し、「本草綱目」の中に「吉丁虫を身につけると恋がかなう」という記述があるそうです。その美しさから縁起の良い虫だとされていたようです。

参考リンク
コトバンク「玉虫・吉丁虫」
ムシミル「タマムシ科まとめ 玉虫図鑑」
和樂Web「玉虫厨子・臼杵磨崖仏〜ニッポンの国宝100 FILE 89,90〜」
Wikipedia「タマムシ」

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