エゴノキの利用法は?
5〜6月頃、白い花を咲かせる「エゴノキ」。古くからよく利用された方法として当てはまらないのはどれ?
- 石鹸の代わり
- 魚をとる漁法
- 鳥の捕獲法
3鳥の捕獲法
エゴノキは、北海道から沖縄まで日本全国の雑木林に見られるエゴノキ科の落葉高木。5〜6月頃には多数の鈴のような白い花が枝先から吊り下り、清楚な美しさです。
果皮には、約1割「エゴサポニン」が含まれ、中の果実をかじるとエグ味を感じる(エゴイ、エグイ)ことが、和名エゴノキの由来とされています。
エゴノキの花と実
サポニンの含まれる果皮を水中でもむと泡立つので、石鹸がなかった時代は洗浄剤のように利用され、「セッケンノキ」の呼称もあります。また、サポニンの魚毒としての麻酔効果を利用し、これを冬の川や海に撒いて魚を仮死状態で生け捕る漁法が、昔は行われていました(現在は禁止されています)。エゴノキの実を川上ですりつぶして流し、麻痺した魚を川下で捕獲するという方法だったようです。
このような毒をまいて魚をとる漁法は、「毒もみ」とも呼ばれ、『毒もみのすきな署長さん』と宮沢賢治の作品タイトルにもなっています。
参考リンク
森と水の郷あきた〜樹木シリーズ23
庭木図鑑 植木ペディア
Plants Index Japan〜エゴノキ
六甲山系電子植生図鑑〜エゴノキ
Wikipedia「毒もみ」
青空文庫:『毒もみのすきな署長さん』宮沢賢治
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