3コーヒー
アオギリの花と未熟果のようす
(未熟果) Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by 小石川人晃
アオギリは、幹が緑色で葉が桐に似ていることから「青桐」と名付けられ、主に街路樹や公園・庭園樹として植えられています。樹皮は強靭で、その繊維は粗布や縄に、材は家具や楽器に用いられます。
熟したアオギリの実
アオギリの果実は、熟すと子房が5つに割れ、それぞれが舟形片(心皮)となってグリーンピースのような種子をつけます。
この種子は、古くは炒って食べるなど食用とされていた時代もあり、第二次世界大戦中には、種子を炒って粉にしてコーヒーの代用とされていました。一体どんな味だったのでしょうね。また、種子は「梧桐子(ごどうし)」と呼ばれる生薬としても用いられ、胃痛、下痢の薬効作用があるとのこと。
現在、広島の平和記念公園にある「被爆青桐」。その種子は、生命力と平和のシンボルとして全国へ配られ、多くの2世が元気に育っているそうです。
広島平和記念公園の被爆したアオギリ
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私の森.jp>おもしろ森学>編集部の本棚>『知っておきたい100の木』(文・写真:田中潔、主婦の友社)
参考リンク
Wikipedia「アオギリ」
木のメモ帳〜続々・樹の散歩道〜アオギリ
ひろしま公式観光サイト「Dive!Hiroshima」>被爆したアオギリ
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