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正解
2兎
猟師などが使う"山言葉"は、山の神を尊び、日常生活の穢れを山に持ち込まないようにと使われるもの。
兎は、耳の長い容姿が祝儀に使われる角樽と似ていることから、しゅうぎだる(祝儀樽)とも呼ばれるのだそう。
動物を表す山言葉を例にとっても、地域により実に多種多様な言い回しがあります。
- 兎… しゅうぎだる、やまのねぎ、いわつら、しがね、だんじり、みみなが、みこども
- 熊…くろげ、いたず、なびれ
- 狼…のじ、おきゃく、やせ
- 牛・馬…いざなき、おびき
- 犬…せた、へだ
- 猿…えびす、おんつぁま、きむら、さね、すね、しね、ほおたく、むこおやま、やまねこ、わかいしゅ
猿を表す山言葉が沢山ありますが、こんな話もあります。
猟師などの間で"きんじもん(禁じ物)"と呼ばれる、山で口にすることを固く禁じられた言葉があります。「猿」はその一つで、死を連想させる「去る」と同じ響きをもつことから、忌み嫌われてきました。「猿」という言葉を耳にしただけで、その日はもう山に入るのをやめてしまう、というようなこともあったそう。
昔から人間は、山に畏怖の念を抱きながらその恵を受けてきたのだと感じさせられる、印象的なエピソードですよね。
参考リンク
コトバンク
マタギことば・やまことば
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