森のクイズ
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Q森のクイズ No.38

スギ花粉は樹齢何年から増える?

いまや国民病とも言われる花粉症。中でもその8割を占めるといわれるスギ花粉症。ではスギの花粉は、樹齢何年くらいから増えるのでしょうか?

  • 10年
  • 30年
  • 50年
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正解

230年

通常スギは、20~30年生で開花し始めます。そして30年生を超える頃になるとたくさん花粉を発生するようになります。以後、花粉を飛ばし続けます。日本で初めてスギ花粉症が報告されたのは1964年ですが、1970年代中頃から急増し現在に至ります。

これは戦後1950年代中頃から1970年代にかけて進められた「拡大造林」で植えられたスギがすべて樹齢30年を超えたことになります。こうして見ると、年々花粉の量が増えるのも当然です。たとえば多摩地区ではスギ林のなんと8割が樹齢30年以上になっているそうです。

スギ・ヒノキ人工林齢級(森林の年齢)別面積

ですから、いま盛大に花粉を撒き散らしている30年生以上のスギを伐採して絶対量を減らし、樹齢20年生以下のスギを増やしたり、花粉の少ない種類のスギに植え替えていけば、つらいスギ花粉症をやわらげてくれるかもしれません。そのためにも、国産材の需要が増えて、きちんとスギ林の手入れが進むといいですね。

参考サイト
林野庁>林野庁における花粉発生源対策
Wikipedia「花粉症」

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