節分の時に、鰯の頭と一緒に飾る植物は?
「鰯(いわし)の頭も信心から」ということわざがありますが、この時一緒に飾る植物があります。それは何?
- ヤドリギ
- ヒイラギ
- ナンテン
2ヒイラギ
柊(ひいらぎ)は、古くから魔除けとして邪鬼の侵入を防ぐと信じられ、庭木に使われてきました。家の庭には表鬼門(北東)に柊を、裏鬼門(南西)に南天の木を植えると良いとされています(鬼門除け)。
ところで「鰯(いわし)の頭も信心から」ということわざをご存知でしょうか?『大辞泉』によれば「鰯の頭のようなつまらないものでも信心する人には尊く思われる。物事をかたくなに信じる人を揶揄(やゆ)するときなどにもいう」とのことですが、これ、「なんで鰯の頭なんだろう?」と思ったことはありませんか?
実は、鰯の頭も柊同様、魔除けと考えられていたのだそうです。節分に、魔除けとして柊の小枝と焼いた鰯の頭を門口に挿す「柊鰯(ひいらぎいわし)」という風習が知られています。これは鰯の臭いで鬼が近寄らないようにして、また柊の葉に棘があることから、棘が鬼の目を刺すので鬼が門口から入れなくなるというものです。逆に、鰯の臭いで鬼をおびき寄せてから、柊の葉の棘で鬼の目を刺すという説もあるそうです。面白いですね!
参考リンク
Wikipedia「柊鰯」
Wikipedia「ヒイラギ」
参考文献
『知っておきたい100の木〜日本の暮らしを支える樹木たち』(田中潔/主婦の友社)
写真(右) : Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by yamakk.
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