アーボリストってなんだ?
アーボリストという言葉を聞いたことがあるでしょうか。森に関わる人を指す言葉ですが、さてその意味は何でしょう?
- 都市の森林化率増をめざす緑化事業者
- 樹の民と呼ばれるオーストラリア先住民
- 木の栽培管理の研究や手入れをする専門家
3木の栽培管理の研究や手入れをする専門家
アーボリストとも、アーボカルチャリストともいいます。アーボカルチャーとは、個別の樹木や灌木、ツル植物や多年生の木などの栽培、管理、研究を行う仕事で、その実践面での専門家がアーボリストです。俗称「ツリー・サージャン(樹木の外科医)」ともいいます。
アーボリストによって、木に登ったり枝打ちをしたりする人や、木の健康状態についてコンサルティングをする人、生態系の研究をする人、治療や予防を行う人や、その全てを行う人など、仕事は多様で、中には50m以上の木に登る技術を持つ人もいるそうです。
日本では特にこの、高い木に登って活動することに注目して、アーボリストのことを「空師」と紹介し、名乗っている林業家さんもいます。以前「おもしろ雑学」でご紹介した『世界一高い木』のように、高さが100mを超えるような巨木に登って、冒険家でもあり研究者でもあるような人たちもいます。
アーボリストは、林業のように森林を管理するというよりは、通常は草木の個体の健康管理に焦点を合わせています。林業家やきこりと重なる部分も多いですが、仕事の対象とする範囲は異なっているといえるでしょう。
※アーボリスト(Arborist)の語源は確認できませんでしたが、英語の形容詞に「樹木の、〈動物が〉樹木間に住む、樹上生活に適した」などの意味を持つarborealという単語があります。
参考リンク
Wikipedia「Arborist」
アーボリストとは?(巨木管理のスペシャリスト、アーボジャパン)
Arborist(「庭師でもなく、林業でもない、第3の選択肢」と紹介)
こちらもどうぞ
森の本/DVD/アプリ 世界一高い木
ゲスト出題者募集!
編集部では、面白いクイズ出してくださる出題者を募集しています。
私の森.jpの編集活動にご協力いただける、素敵なみなさまからのご連絡をおまちしております。