森のクイズ
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Q森のクイズ No.84

「へそくり」の語源?

「へそくり」の語源になったとされるサトイモ科の植物とは?

  • カラスビシャク
  • フウセンカズラ
  • クワズイモ
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正解

1カラスビシャク

サトイモ科の植物のカラスビシャクは、畑の雑草としてどこにでも見られる植物ですが、薬草でもあります。地下にある「球茎」の皮を取って乾燥したものが「半夏(ハンゲ)」と呼ばれ、古来、鎮吐・鎮咳・去痰などの要薬として用いられてきました。
この球茎を取り去ったあとがヘソのように窪んでいることから「へそくり」の別名があります。また、昔の農家の人たちが農作業の合間に球茎を掘り出して薬屋に売ってちょっとしたお小遣い稼ぎをしていた、そのことから内緒で小遣いを貯めることを「へそくり」というようになったのだそうです。

カラスビシャクと半夏(ハンゲ)

七十二候の「半夏生(はんげしょう)」(夏至から数えて11日目頃から5日間)は、このハンゲが生える頃という意味。半夏生は農家にとっては大事な節目の日で、夏至からこの日までに「水稲の田植えを終わらせる」という習わしがあり、それを過ぎると秋の収穫が減るとも伝えられてきました。

ちなみに、「ハンゲショウ」という名前の植物もありますが、これはハンゲとは全く別のドクダミ科の植物です。

参考リンク・参考図書
ウィキペディア「カラスビシャク」
ウチダ和漢薬>生薬の玉手箱「半夏(ハンゲ)」
季節の花300:烏柄杓 (からすびしゃく)
日々是活き活きー暮らし歳時記:半夏生

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