森のクイズ
Q
Q森のクイズ No.97

「根上がり」はなぜ起こる?

盆栽や街路樹、森や庭園などでも見かける「根上がり」は、どのようにして根が地上に露出したのでしょうか。次のうち理由として当てはまらないのはどれ?

  • 空気、水、養分の不足
  • 倒木から芽を出し育った
  • 根元の土が風雨で浸食された
  • 菌類や寄生虫による奇形
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正解

4菌類や寄生虫による奇形

根上がりの理由を調べてみました。
まず、森の中で見かける根上がりは、古い倒木や根株の「上」から芽を出した木が成長し(答えの2)、根はその倒木や根株を覆うように伸び、やがて倒木は微生物に分解されて土に還るので、結果、根が地上に露出した状態になります。
盆栽の根上がりは、このような状態を人為的につくりだすようです。

白駒池 原生林の根上がりの様子(撮影:私の森.jpスタッフ)

白駒池 原生林の根上がりの様子
(撮影:私の森.jpスタッフ)

街路樹の場合は、道路の舗装の下で空気と水、養分の供給が行われず(答えの1)、根はこれらを求めて遠方へ伸びて行く。根は長くなればなるほど根元が太くなり、根上がりが発生するといいます。

一方、浜松市天然記念物に指定されている「根上がり松」は、根元の斜面の土砂が長年の風雨で浸食されてできた(答えの3)とされています。
「兼六園」の名物の一つである「根上松」の場合は、加賀藩13代藩主 前田斉泰が、土を盛り上げて若松を植え、成長後に土を除いて根を露出させたと伝えられています。

参考リンク
浅間・吾妻エコツーリズム協会 根上がりの木
金沢美より旅ガイド 兼六園

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