森林・林業白書の巻末には「参考付表」として森と林業に関する各種データが掲載されています。それらの中からいくつかの興味深いデータをピックアップしてご紹介します。
※各タイトルの表番号は森林・林業白書に掲載されている番号です。
1990年から2009年へ、林業産出額は半分以下に減少しているが、2005年あたりから下降のカーブが緩くなっている。そんな中、「栽培きのこ類生産」産出額はこの20年大きな変化なく推移している。
参考付表:国民経済及び森林資源(1〜9)機能別に17種類もある保安林。2010年3月末現在、面積では「水源かん養保安林」が全体の約7割を占めている。
参考付表:森林の整備及び保全(10〜20)プロセッサ、ハーベスタ、フォワーダなど、高性能林業機械による林業の生産性向上が進んでいることが、これらの数値からも推し測れる。
参考付表:林業(21〜31)自給率に注目すると、木材自給率全体では2009年時点で27.8%。製材用材、パルプチップ用材、合板用材のいずれにおいても2000年以降上昇している。
参考付表:林産物(32〜42)※2010年の木材自給率は26.0%(2011.12発表)
国産丸太の価格が下落傾向にあるのに対し、製材販売価格においてはスギは微増、健闘している。
参考付表:林産物(32〜42)キノコ類が大半を占めているが、非食用としては「生うるし」なども含まれる。減少はしているが、木炭の生産量も意外に多い。
参考付表:林産物(32〜42)インドネシアでの活動等は知られているが、キルギス、ブルキナファソ、マラウイなど、さまざまな国で持続可能な森林・林業のための支援が行われている。
参考付表:海外の森林(57〜66)原生的な天然林や、希少種を含むさまざまな生物が生息する国有林は「種や遺伝子の保管庫」。生物多様性の核となる貴重な森林生態系を保護する取り組みが一覧できる。
参考付表:国有林野事業(67〜72)