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1鬼縛の花
鬼縛の花は春の中でも「初春」の季語です。オニシバリはジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の落葉低木で、3月頃、黄緑色のガク片を持った花を咲かせます。樹皮が丈夫で、鬼でも縛れるという意味から名付けられたのだとか。丈夫な繊維は和紙の原料にも用いられます。
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「花をつけたオニシバリ」「オニシバリの葉と花」
属名は「ダフネDaphne」、ギリシャ神話の女神の名前です。また、オニシバリの葉は秋に伸びて越冬し、夏に落葉するという珍しい特徴があり、「夏坊主」とも呼ばれています。鬼、女神、坊主と色々な名を持つ植物なのですね。
一方、2)竜舌蘭(リュウゼツラン)、3)酔仙翁草(スイセンノウソウ)は、いずれも夏の季語。リュウゼツランは「アガベ」としても知られ、縁にとげを持つ厚い多肉質の葉が特徴的で、花は数十年に一度開花するそうです。 スイセンノウは、別名フランネル草。5月から6月にかけて赤紫やピンク色の花を咲かせ、花の色がほろ酔いの仙人を連想するというのが名前の由来とされています。
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写真左:リュウゼツランの花、写真右:スイセンノウ
参考リンク
きごさい歳時記〜春の季語
オニシバリ〜薬草と花紀行のホームページ
Wikipedia「オニシバリ」
Wikipedia「リュウゼツラン」
酔仙翁
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