しぶくないドングリはどれ?
ドングリはしぶくて食べられない!と思っている人が多いのではないでしょうか? けれども、中にはアクの少ないもの、アクぬきしなくても食べられるものもあります。さて、次の中で一番しぶくないドングリはどれ?
- マテバシイ
- スダジイ
- コナラ
- クヌギ
2スダジイ
ドングリの多くはタンニンが多く含まれているため、アクをぬかないとしぶくて食べられません。シラカシ、アラカシ、イチイガシなどのカシ類は細かく砕いて流水にさらすか、何度も水を取り替えてアクぬきしなければなりません。コナラ、クヌギ、ミズナラなどは水を取り替えながら繰り返し煮ることでアクぬきできます。マテバシイやシリブカガシはアクが少なく、スダジイはアクぬきの必要がないんですよ。身近にスダジイの木があったら、試しにドングリグルメを試してみてはいかが?
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【もっと詳しく知りたい人に!】
成分値(ドングリ100グラムあたりに含まれるタンニンのグラム数。パーセント)でくらべると、
シラカシ、アラカシ 4.5〜4.8
クヌギ 1.3
マテバシイ 0.5
スダジイ 0.1
というデータがあります。『雑木林に出かけよう』という本の中で、著者の八田洋章氏は「おそらくこの値の0.6くらいが、生食できるか否かの境界値と思われます」とコメントしています。
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参考文献
『まるごとドングリ』(大滝玲子 どんぐりクラブ/草土文化)
朝日選書709『雑木林に出かけよう』(八田洋章/朝日新聞社)
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